6月 20

仕事で書籍業界のウォッチをするのですが、今週驚いた二大ニュース。

まずはこれ

ダイソー

「ダイソー」の書籍が電子書籍で読めるようになりました!
これからもどんどんタイトルを追加していきますので、是非、ダウンロードしてくださいね!

100円ショップでお馴染みのダイソーによる電子書籍業界参入。

ダイソーに書籍ってイメージ無いんですけど、、と思って調べると、運勢本や生活辞典など、100円で買える書籍をずっと作っているんですね。ダイソー出版という出版社もあるみたいです。

でも、ダイソーというとやっぱり100円ショップ。そのブランドを活かした出版を電子書籍ではより容易にできることを考えると、これからもあんなところが出版を、、、というところが出てくるかもしれません。

何だろ、

    トヨタ出版など車系 :フツーにありそうな気が。
    ローソン出版などコンビニ系 :これはどういう本をだすか面白そう
    吉野家出版などファーストフード系 :牛丼の歴史とか?w
    スタバ出版などカフェ系 :店内で読めそうなラインナップにしそう

いろいろ考えると面白い。誰か、一緒にビジネスしません?

もう一つはニュース番組にも取り上げられた

TSUTAYAが公立図書館を運営へ
2012年06月11日 公開

 佐賀県武雄市が、来年4月から市立図書館の運営をレンタルソフト店「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC社)に委託する計画を進めている。

TSUTAYAの図書館運営のお話。市民目線からいえば、TSUTAYAというブランドイメージがやる図書館というのが興味津々なところ。ニュースの狙いを読んでみると、、

樋渡市長が提起した「市民価値」とは、〔1〕20万冊の開架(雑誌、新刊本を含む)、〔2〕雑誌が買える図書館、〔3〕映画・音楽の充実(DVDとCDは有料貸し出しを含む)、〔4〕文具販売(プライベートブランド含む。市はスペースの賃借料を得る)、〔5〕検索・ITソリューションの充実、〔6〕カフェダイニングの併設、〔7〕蔦屋書店のノウハウ注入、〔8〕図書館カードに変えて、TSUTAYAのTポイントカード利用(Tポイントが貯まる)、〔9〕開館時間の拡大と年中無休、である。

まさに図書館を交流やくつろぎの場として提供しようという狙いがあるみたいです。大学と違い、地域図書館にはその地区の情報アクセスとしての役割が担われています。一番ダメなのは、欲しい本なり雑誌なりがその図書館に提供されていないこと。情報アクセスの弊害としては、司書の専門性が低く、希望の情報まで辿りつけないというのも長年の課題でもあります。

でも、他方、「来たい図書館、便利な図書館であるか」という部分も、もっと考えられてもいいとは個人的に思います。それがカフェの併設やポイント利用であるかは疑問符だけど、「いきたいけど開いていない」、「どこに何があるかわからない」、「なんとなく入りづらい」というのは検討されるべき問題でもあるような気がします。

中身どうのこうのより、この二つのニュースは業界に少なからずインパクトを与えています。これで書籍や図書館というもののスタイルが再考される、いいきっかけになってくれたらと思います。

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