8月 23

ミッションインポッシブル ローグネーション

「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を観ました。

評価:★★★☆

1996年に公開された「ミッション:インポッシブル」から、本作で早くも20年近くが経とうとしています。息の長いシリーズになった本作は第5弾。96年公開の第1作目こそ、元ネタとなった往年のTVシリーズ「スパイ大作戦」と同じく、チームでミッションを遂行するというイメージの作品でしたが、2000年公開となった第2作目からは主役のトム・クルーズのアクションというのが抜きんでた、それこそ夏に見るのにふさわしい大作アクションとなっていった感があります。僕自身は、トムが主役級になってしまった2作目というのは、アクション映画としても大味になってしまって、ガッカリしたんですが、妻との家族愛(パートナー愛)を見せた3作目で、IMFの裏方も含めてドラマを作ったところで軌道修正し、その妻とのその後の関係をミステリーにしてしまった前作「ミッション:インポッシブル ゴールド・プロトコル」はストーリーとしても味わい深い作品になったと思います。チームで動くというところも、徐々に軌道修正させて1作目に近い形となってきた本シリーズですが、本作ではアクションシーンにより磨きをかけて、それこそ夏休みに暑さを振り払うにはスカッとした快作になったと思います。

本作は、前作で崩壊寸前まで追い込まれたIMFが、組織として解体の憂き目にあうというギリギリのところからスタートします。しかし、そんな解体劇の裏に暗躍していたのは、CIAやKGBも実体を掴めないでいる謎の”シンジケート”の存在。後ろ盾のなくなったハントたちは、自らの危険も顧みず、その巨大な組織”シンジケート”の実体を暴くため、チームを組んで立ち向かっていきます。

前作ではクレムリンを破壊し、ラストでは高級車を何台もつぶす、激しい駐車場アクション(笑)を魅せてくれましたが、本作の満腹度はそれ以上。予告編でもある冒頭の輸送機を追いかけるアクションに始まり、激しい水流の中にある頑強な金庫システムへの侵入や、美しいモロッコの背景を舞台に行われるカースタントとバイクアクションの数々、、、御年53歳となるトムが、本当に年齢を感じさせない艶のあるアクションシーンをいとも簡単にやってのけるのが、これまたすごい。軍用機やバイクのシーンなんて、CGに頼ることなく、しかもスタントマンにも頼ることなく、ほぼ自力で迫力あるシーンを描き出していきます。

作品を観ていて、僕はこのシリーズは”007シリーズ”の対となるような作品にしたいんだろうなーということを至るところに感じます。冒頭がアクションから始まるのもそうだし、IMFとMi-6が対になっているのも然り、IMF長官やQなど組織にはキーマンとなる人物がいて、ボンドガールならぬ、各作品には味のある女優をスパイチーム、もしくはキーマンとなる女性(まさに、この配役の仕方がボンドガール的なんですけど笑)に置く。そして、どちらもアクションが凄い。007はジェームズ・ボンドが孤高のスパイとして動きますが、ハントもチームは組んでいるものの、トム・クルーズという主役級キャラがとても立ったお話になっている。ちょうど、今冬には007の新作「007 スペクター」が公開になりますが、夏には「ミッション:インポッシブル」、冬には「007」と交互に見分けることができるように製作してもらえると、映画ファンとしては嬉しんですけどね。

次回レビュー予定は、「ピッチ・パーフェクト」です。

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