8月 26

ジュラシック・ワールド

「ジュラシック・ワールド」を観ました。

評価:★★★★

IMAX3Dの字幕版に、通常2D字幕版も鑑賞しました。

太古の昔に絶滅した恐竜たちを復活させる、”ジュラシック”シリーズの第4弾。シリーズ1作目が公開されたのが1993年と、今から約20年前。。えーっ、もう20年かよと思うくらい、この”ジュラシック”シリーズは普遍なんだなと思います(ユニバーサル・スタジオなどのテーマパークで人気ライドとして続いていることもあるのでしょうが)。ちょうど1作目が公開されたときは中学生。劇場で観た覚えは正直ないのですが、当時はあの恐竜たちがCGで蘇る、、というところが大きくフューチャーされていたことを覚えています。本作は、その1作目を系譜する形で描かれています。なぜって、1作目以来の恐竜が主体のテーマパーク物語だから。考えれば、2作目、3作目は”ジュラシックパーク”という廃墟化した遺産を巡る物語だったから。時の経過は明確に描かれていませんが、人は20年も経つと前の経験を忘れちゃうものなんでしょうかね(笑。パークを域を超えた、巨大なテーマパーク:ジュラシック・ワールドを巡るお話となります。2作目、3作目が恐竜たちを生み出す島、サイトBに移った舞台だったのに対し、本作は1作目と同じ、パークが存在するヌブラル島になっているのも、1作目の系譜を感じる部分でもあります(1作目から続くキャスト(キャラクター)が出なくなったのは寂しいですが、、)。

こうした1作目の系譜が強い作品ではありますが、本作は前シリーズまでの3作品(のどれかでも)を好きな人だったら、間違えなく気に入る作品になっていると思います。遺伝子操作で恐竜という古代の生物を復活させていいのかという科学倫理の問いから始まり、遺伝子操作の暴走で始まった最強の恐竜(というか、遺伝子操作の新種なので恐竜と呼べるか微妙ですが)インドミナス・レックスの存在、パークという形で自然を制御しようと試みる人間の浅はかな行い、そして、単純にアクション映画としての恐竜たちのダイナミックな動きも含め、何から何まで、旧来の3作品をとてもリスペクトした形でお話が構成されているのが見事です。僕はマイケル・クライトンの1990年に発表された原作小説がとっても好きなので、彼が脚本製作に協力し、小説を基調としている1作目、2作目のクオリティの高さが今でも好きなのですが、クライトンが今も生きていたら、この4作目も彼の科学的な精神というのが生かされていて喜んではないだろうかなと思います。

エンタテイメントとしても、恐竜たちの大暴走がすごく迫力があり、スクリーン映えする作品だと思います。ただ、若干気になるのは、この迫力あるアクションシーンと同じく、物語の設定も、構成も、演出も、すべて大味に作られていることでしょうか。恐竜たちがあんだけ人を襲っているのに、観客はやられはするものの、パニックを起こさず冷静に逃げているし、対するパークのスタッフも、物語の主軸にいる人は勇気をもって立ち向かうものの、その他の人はやや物見遊山的なノンビリ対応。精巧に作り上げているというよりは、面白さの主軸をとことん太くして、あと細かい要素はさっぱり無視しているという形はかえって潔いかなと思います。

4DXは体験していませんが、映画好きならIMAX3Dがかなりオススメ。ラストは大迫力で、いい意味でちびりそうになりますよ(笑)

次回レビュー予定は、「鏡の中の笑顔たち」です。

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