1月 22

昨日は京都市交響楽団の定期を聞きに行きました。月一回クラシックをモットーに、京都で行われる演奏会を聞きに行っているんですよね。まあ、家計や仕事の関係で行けていないときもありますが、楽器の生音を聞いて、感性を豊かにするものもいいことだと思っていますw

さて、今回は金曜夜といえども、平日のコンサートなので人は少なめ。今回の指揮はN響指揮者で、作曲家としても知られている外山雄三氏です。僕は指揮者としての外山氏よりも、打楽器奏者や作曲家というイメージが強かったので、どんなタクトを振られるか非常に楽しみでした。

第一部、一曲目はフォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」op.80 。フォーレの中でも有名な感じの曲ですが、僕はこの曲を聞くと田舎の情景が思い浮かびます。有名なフルートとハープの掛合いになるシシリエンヌを始め、純な曲調がそこなわれず鳴っていて気持ちよかったです。

二曲目はサン=サーンスの「チェロ協奏曲 第1番イ短調」op.33。ソリストはガブリエル・リプキン氏。僕は知らないんですが(当たり前)、結構有名な方っぽいです。見栄えはさすらいのチェリストという風貌。線は細いですが、卓越したボウイングで魅了してくれます。ただ、僕の聞いているところがサイド席なので、チェロの響きが半分くらいリプキン氏の身体で聞こえず。今までも、同じホールでコンチェルトを聞いてきましたが、音が上に広がるピアノやバイオリンと違って、チェロは前面に音が飛ぶので聞く位置によって大幅に左右されることを知りました。オケ後方のオルガン前席は全く聞こえんちゃうかなとちょっと思ったり。

休憩後、二部はショスタコービッチの「交響曲第10番ホ短調」op.93。ショスタコは結構思い入れがあるというか、学生時代によく演奏したので、いつどの曲を聞いてもしっくりくるんですよね。これが凄い演奏でした。木管高音のピッチが序盤あってなかったり、金管と弓が終盤ヘバリ気味でしたが、それを忘れさせるくらいの外山氏の圧巻のタクト。強面なw氏の感じとピッタリあってるんですよね。1楽章〜2楽章が特によかった。多分、京響の演奏会を今まで聞いた中で一番だったと思います。ていうか、ショスタコって絶対Sですよねーw

京響のエライところは楽団員がちゃんとお見送りするところ。京都で愛される楽団でいつまでもいて下さい。来月も聞きにいこ〜。

preload preload preload