2月 27

旅行日記が書き切れていないですが、こちらを忘れないうちに書きます。

昨日、雨の中、京都市交響楽団の第532回定期に行ってきました。今回も平日夜の演奏会でしたが、前回はたまたま私用外出先から行けたので全部聞けましたが、今回は仕事で開演には間に合わないと最初から分かっていたので、初めて当日の後半券なるものを買いました。これは当日までに予約で埋まらなかった席を使って、二部構成の後半だけ聴くお客様に開放するチケット。後半だけしか聴けませんが、その分だけ定価の1/3くらいで聴けるので、お得なのです。

雨の中、濡れながら劇場へ。ちょうど第一部が終わるくらいの時間にチケットを購入。劇場へいくと後半券の人が5人ほど待っていました。休憩にならないとホール内どころか、劇場へも入れないみたい。パンフはもらいましたが、いつもなら大量にもらうチラシもなく、安いだけのコスト削減も完璧で感服しましたw

この日の式は名フィルの常任指揮でもあったモーシェ・アツモン氏。一部はシューベルトの未完をやったみたいですが、二部はベートーベンの交響曲第3番「英雄」という曲目だけ追うとオーソドックスな並び。どちらも一部しか聴いたことないけどねw

初めて英雄を通しで聴いたクラシック初心者の感想ですが、ちょっと物足りない印象。特に、一楽章は弦の低音のボウイングが乱雑だし、目玉のホルンの鳴りもただ鳴っているだけという感じ。逆に見事なのは弦の高音パート。響きに艶やかさがあり、見せ場の二楽章、四楽章は圧巻でした。フルートとオーボエの1stがすごく上手い。フルートはちょっと音量が強く浮いちゃうときもあったけど、一音一音が凛としていてソロが無茶苦茶いい。クラリネット、ファゴットは印象薄いなー。。

前回と違って、今回は足元も悪い中、客席も8割くらいは埋まる盛況ぶり。個人的は今回は物足りない感じでしたが、来月や4月からの新シーズンも面白いプログラムが並ぶので聴きにいきたいと思います。

1月 22

昨日は京都市交響楽団の定期を聞きに行きました。月一回クラシックをモットーに、京都で行われる演奏会を聞きに行っているんですよね。まあ、家計や仕事の関係で行けていないときもありますが、楽器の生音を聞いて、感性を豊かにするものもいいことだと思っていますw

さて、今回は金曜夜といえども、平日のコンサートなので人は少なめ。今回の指揮はN響指揮者で、作曲家としても知られている外山雄三氏です。僕は指揮者としての外山氏よりも、打楽器奏者や作曲家というイメージが強かったので、どんなタクトを振られるか非常に楽しみでした。

第一部、一曲目はフォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」op.80 。フォーレの中でも有名な感じの曲ですが、僕はこの曲を聞くと田舎の情景が思い浮かびます。有名なフルートとハープの掛合いになるシシリエンヌを始め、純な曲調がそこなわれず鳴っていて気持ちよかったです。

二曲目はサン=サーンスの「チェロ協奏曲 第1番イ短調」op.33。ソリストはガブリエル・リプキン氏。僕は知らないんですが(当たり前)、結構有名な方っぽいです。見栄えはさすらいのチェリストという風貌。線は細いですが、卓越したボウイングで魅了してくれます。ただ、僕の聞いているところがサイド席なので、チェロの響きが半分くらいリプキン氏の身体で聞こえず。今までも、同じホールでコンチェルトを聞いてきましたが、音が上に広がるピアノやバイオリンと違って、チェロは前面に音が飛ぶので聞く位置によって大幅に左右されることを知りました。オケ後方のオルガン前席は全く聞こえんちゃうかなとちょっと思ったり。

休憩後、二部はショスタコービッチの「交響曲第10番ホ短調」op.93。ショスタコは結構思い入れがあるというか、学生時代によく演奏したので、いつどの曲を聞いてもしっくりくるんですよね。これが凄い演奏でした。木管高音のピッチが序盤あってなかったり、金管と弓が終盤ヘバリ気味でしたが、それを忘れさせるくらいの外山氏の圧巻のタクト。強面なw氏の感じとピッタリあってるんですよね。1楽章〜2楽章が特によかった。多分、京響の演奏会を今まで聞いた中で一番だったと思います。ていうか、ショスタコって絶対Sですよねーw

京響のエライところは楽団員がちゃんとお見送りするところ。京都で愛される楽団でいつまでもいて下さい。来月も聞きにいこ〜。

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