12月 24

コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ
コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ

コンサルタントとして活躍されている著者による読書術についての本。ここに書かれている読書の形は、”仕事をするための読書法”ということに限定される。僕自身も仕事にすぐフィードバックしたいと思って読む本は、何か成果を反映するような形を期待する。プログラミングならそこに書かれたコードを、業界に関する本だったらそこから派生していろんな知識を体系化してまとめることを、自己啓発系の本ならばそこに書かれているエッセンスを実践という形で使いたいと思う。著者も指摘しているが、仕事のための読書というのは必ずアウトプットを明確にした方がいい。特にコンサルタントのような職業は、資料という形でまとめるとそれが財産になる。企画、研究という職業をしている僕はなんとなくアウトプットを求めずに探索的に読んでしまうので、そこの部分は反省したいなと思う。

あと参考にしたいと思ったのが、読書のPDCAの中で「読む」⇔「考える」のサイクルを繰り返すということだろう。これを著者は通勤時間を使って、「読む(電車の中)」:「考える(乗り継ぎなどの移動)」というバランスをとっているというところ。これは読書だけでなく、ネットを見ててもそうだけど、そこに書いてあることはどういうことか?そのことは本当なのか否かも含めて”考える”というプロセスは絶対に必要だろう。それが本に書かれていることを血肉化するということだと思うし、考えなければ(小説とかは感じなければ)本を読む楽しみは半減してしまうのではないだろうか。これは是非、実践したいと思う。

あと積読ではなく、ダンボール読というのも面白いが、万年お金がない僕にはそんなリッチな本の読み方はできないかなというのが正直なところ。全ての本が良い本とは限らないのは事実だけど、効率的に読むということに主軸が置かれすぎていて、好きな本を読むという楽しさの部分が否定気味に書かれているのも気になるところ。僕は気にせず、いろんな本をこれからも読んでいきたいと思う。

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