8月 12

月一クラシックもだいぶ期間が空きましたが、先週末にウチから比較的近いびわ湖ホールに大阪センチュリー交響楽団の演奏会に行ってきました。毎度の京都市交響楽団以外の演奏会も久しぶりでしたし、たまには違うオケの音も聞いて耳を洗練させたいという思いもありました。

でも、今回の目玉は何といってもソロピアニストに、中国で話題の牛牛(ニュウニュウ)が来るということ。若干、8歳で中国で有名な上海音楽大学院に入学し、日本でもソロリサイタルを行っている若干10歳の天才ピアニスト。僕はNHKのドキュメンタリーで彼を見たのが最初ですが、まだ日本でブレイクしきってない彼の演奏を聞ける機会も滅多にないと思うので、心うきうきで聞きに行きました。

ちなみに牛牛の代表的な演奏↓

びわ湖ホール周辺は映画を観にプラッと寄ったりしたことがあるので、ロケーションは抜群。ロビーからもびわ湖が見えて、この
日は天気もよかったし、最高の眺めでした。

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びわ湖ホールはもともとオペラ用に設計されたホールなので、舞台は板張りの上部が広く開けたホール。席も緩やかでどこからも舞台が見やすいので、結構いいホールだと思います。

一曲目は芥川の弦楽曲(弦楽のための三楽章「トリプティーク」)。弦のみの曲なのですが、まとまりがよく響いていたと思います。ただ今回、席が三階席のサイド側だったので弦の低音部が位置的に響いてこず、それが少し残念。

二曲目にいよいよ牛牛が登場。曲はショパンのピアノ協奏曲第一番。ピアノの父、ショパンが生み出したたった二つの協奏曲の有名なほうw。近年では映画、のだめカンタービレの後編のほうでも登場し、一気に有名になった感がありますよね。序盤、なかなかピアノの部分が登場しないじれったい曲ですが、美しい響きはさすが天才という綺麗な伸びを見せてくれます。ただ、細かいパッセージにしつこさがなく、淡々とすぎていく感がありました。僕は全然音楽に詳しくないですが、このあっさり感はショパンのこの曲には残念な感じがどうしても否めませんでした(アンコールで、弾いた曲のほうがよかったw)。ただ、メロディアスになるときの美しさはさすがというところがあるので、細かいテクニックに音楽的なセンスが加わるといい感じになってくるのではないかと思います。まだ、10歳ですし、いろんな経験をこれから積んで欲しいなと思います。

休憩を挟んだこの日のラストはブラームスの4番。前半の二曲は弦のみと、協奏曲だったのでちゃんとしたオケの響きはこの曲で聞かせてくれました。感想は、、、うーん、よくいえばダイナミック、わるくいうと雑っていう感じがしました。音楽が全然素人の僕がいうのもおこがましいのですが、特に気になるのが弦のボウイングのバラバラ感。力強さはあるし、響きはいいと思うのですが、細かい部分があまり揃ってなく、弦が上手い京都市交響楽団に比べると相当見劣り感がしました。管のほうはクラリネットとフルートが上手だなと思った以外が特徴があまりなく、ダイナミックな弦に押されている感が強かったです。もっと小さくまとまらず下手でもいいので何か特徴が欲しいなと思う管編成でした。

この日の客入りは席7割くらいの少な目だったのですが、それがこのオケの実力とは思いたくないです。これからも魅力的なプログラムと演奏をびわ湖で見せてもらいたいと思いました。

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