2月 11

最近、Kindleに絡んで、KDP(キンドルダイレクト・パブリッシング)というのが話題になっている。これは個人が書籍を書き、Amazonを通じて、電子書籍という形でデジタルパブリッシングできるサービスだ。作家や作家志望の人だけでなく、ブロガーや素人の出版物も多く、玉石混交としているが、ブログやTwitterという形以外での情報発信の形が1つできたというのでは意味あるサービスだと思う。無論、出版社を通していないので、気軽に出版できるが、読者から見れば、特にノン・フィクションや教科書的な出版物だと編集や校正という作業が入っていないので、書かれている情報には注意する必要があるのは言うまでもないが。。

でも、ブログだとまとまりがなく、流れてしまうような情報でも、書籍という形でまとまっていると読む側もとっても読みやすい。ここで最近、オススメなのが本著「3万円の望遠鏡とデジカメで楽しむ 気まぐれ天体撮影ガイド2013」だ。僕は小さい頃、冬限定の天文少年(夏は田舎なので、虫がいっぱい出て嫌なのでw)だった。爺ちゃんの遺品だった双眼鏡や、婆ちゃんに買ってもらった望遠鏡を使って、冬の星空をよく眺めていた。中学、高校と上がる中で、いつしかそんな子どもの頃に熱中していたことも冷めてしまったが、この本を読んで、また始めたいっと素直に思えた。

マニアな人なら天文ガイドなどの雑誌を買って、◯◯星雲だの、△△彗星だの、、望遠鏡を買うなら、これくらいのスペックでとか、、カメラはこの口径でとか、、訳も分からず、何か高い機材を揃えないとできないのかと思いがち。そんな敷居の高さで、星空を見る前に敬遠してしまう人も多いだろう。この本は3万円台のお得で、基本機能をカバーできる望遠鏡と、おそらく大抵の人が持っているであろうデジカメスペックで楽しめるところを解説しているのが、気軽に始めたいと思う人にはすごく有難い。あと、それこそどこの星だか分からない天文ショーではなく、素人でも分かり、なおかつ見栄えのする2013年の天文ガイドも載せてあるのが嬉しい。かつページ数も40ページ弱と短いのもいい。さらっと読めて、まず何から始めればいいのかが分かる。それが入門書には必要な要素なのだ。

なお、この本はKindle paperwhiteではなく、iPadなどのタブレット端末で読むことをオススメしたい。筆者が撮影したカラーカメラ画像や動画映像のYou tubeリンクがあり、それらを気軽に参照できる端末で見て欲しいのだ。この本を使って、日曜天文家に今年はなってみたい。

関連リンク: 【KDP最前線】これであなたも日曜天文家「3万円の望遠鏡とデジカメで楽しむ 気まぐれ天体撮影ガイド2013」を執筆した”松永 安浩”さんにインタビュー | きんどるどうでしょう

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