2月 24

世界にひとつのプレイバック

「世界にひとつのプレイブック」を観ました。

評価:★★★
(★が星1つ、☆が星半分。★★★★★が最高で、★が最低)

人が感じる痛みは、その人にしか分からない。人には優しくしないといけないというのは小学生でも分かることだけど、結局、その人の苦しみはその人でしか分からない。特に、心に痛手を負った人に、家族でも、友達でも何かができるわけではない。ただ、話を聞くこと、酷かったら医者や薬に頼りつつも見守るくらいしかできないだろう。そうして距離を取らないと、自分自身も傷ついてしまうからだ。本当に、人間という動物は面倒くさい。

でも、そうした人の苦しみを救えるのも人。そんな単純なことに気づかさせてくれるのが本作。主人公のパットは愛する妻の浮気に激怒、相手に暴行を加えた事件がきっかけで精神的なバランスを崩す。誰もがパットの行動に戦々恐々としながらも、彼に興味を持ち、支えるきっかけを与えたのが、同じく夫を事故で亡くして心に傷を負ったティファニー。2人の破天荒とも見える心の交流が、やがて2人を立ち直らせる方向に動いていく。

今までも、心に傷を持った同士が、、、という映画は腐るほどあるけど、この映画がいいのはパットにしろ、ティファニーにしろ、常識を覆すところまでイッちゃっていることだろう(笑)。周囲から見るとハタ迷惑でしかないが、2人の間には、迷惑だから無視したり、疎んじたりすることがないのだ。関わることで傷ついた心も開いていく。傷つきながらもラストに開いた心が見せた小さな奇跡に、ホロリとさせられる人が結構いるんじゃないだろうか。

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