7月 02

俺はまだ本気出してないだけ

「俺はまだ本気出してないだけ」を観ました。

評価:★★★☆
(★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高で、★が最低)

自分はいつかビックになれると思いながらも、普段の仕事や生活の中でそんな時間も余裕もないという人も多いだろう。無茶に仕事を辞めて、とっかりかっかりやってみてもうまくいかず、毎日ゴロゴロとニート生活している人こそ痛い人なのかもしれない。でも、そういう痛い人は本当に人生の落伍者なのだろうか? 普段の生活の檻に縛られている人にとって、そういった人こそ自由で幸せに写るのかもしれない。この映画はそんなところを面白、おかしく描いている。

この映画の原作となっているのは、青野春秋の同名人気漫画。監督は「コドモ警察」や「HK変態仮面」など、ある意味で映像化不可能といわれた(笑)作品を映画化した福田雄一。原作コミックのほうは未読ですが、多分、原作のもつ面白く深い世界観を正しく映像化してくれていることは感じます。物語自体はふざけていても、作品の真のテーマは揺るがないように描く。そうすることでおかしなキャラクターがうわつかず、作品としても地に足ついたものになっているように思います。

俺も本気出して、馬鹿なことをやってみるかー、、と素直に思える映画です。ラストのちょこっとした幸せも素敵。

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