7月 04

華麗なるギャツビー

「華麗なるギャツビー」を観ました。

評価:★★★☆
(★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高で、★が最低)

3Dの字幕版にて。

「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督による2009年の「オーストラリア」以来となる作品。「ムーラン・ルージュ」が2001年の作品なので、ウディ・アレンとは対称的なほど寡作な監督さんに分類されるだろう。「ロミオ&ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」が代表作といわれるラーマン監督だけど、前作「オーストラリア」からどこか作風が変わってきたように思います。本作の冒頭、煌びやかなギャツビー邸宅などの描写はラーマンの持ち味を感じる部分ではありますが、後半に従ってシンプルな演出に切り替わって、何だか普通の映画に感じてきてしまうのがちょっとさびしい感じがします。

ストーリーは単純そのもの。ディカプリオ演じる謎の人物ギャツビーと、彼を中心に回る色恋の物語をマグワイア演じるニックという人物目線で描くストーリーとなっています。「ムーラン・ルージュ」でも同様の語り口だったけど、本作のニックは決して物語の本流に加わることがない。そうした第三者目線で語ることによって、身持ちは豪華だけど、中身は空虚なギャツビーという人物の哀しさが際立ってくるという上手い演出になっています。

VFX満載の映画ではないですが、ラーマン監督の煌びやかは3D映像だと効果抜群。邸宅で行われるパーティー風景などは実にゴージャスなので、これから観られる方は是非3Dでの鑑賞をオススメします。こう思うと、「ムーラン・ルージュ」も3Dにして欲しいな。

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