7月 05

攻殻機動隊ARISE

「攻殻機動隊ARISE border:1 GhostPain」を観ました。

評価:★★★
(★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高で、★が最低)

僕と攻殻機動隊との出会いは2004年。訳も分からず、とりあえず押井守監督作品が観たくて観た「イノセンス」が最初。「イノセンス」は95年製作で2008年にもリメイクされた「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」の続編なので、設定や物語空間はありきで進んでいた。映像の美しさには惹かれたけど、電脳空間という設定や主人公たちのポジションも何もかも分からないまま終わってしまい、すごく後悔の念しか残らなかった記憶がある(笑)。あれからテレビシリーズやOVA作品をいろいろ見続け、作品自体のファンにもなったので、また「イノセンス」も見返してみたいと思う。

というわけで、この「攻殻機動隊」シリーズはざっくりいうと近未来を舞台としてSFアニメ。世間は脳を電子空間につなげるという電脳化が進み、知識・記憶の集積化が進んでいた。しかし、逆に人の脳にアクセスし、犯罪行為を繰り返していく輩も増えていた。そうした電脳犯罪を防ぐべく活動する公安9課の面々を取り上げているのが、この「攻殻機動隊」シリーズなのだ。

本作は”ARISE”という冠がついているように、物語の中心となる公安9課がどのように誕生していったかを4部作で描く、その第1作目になっている。そのビギンズ的な立ち位置だからかもしれないけど、今までのシリーズ中では一番の絵の汚さだ。特に映画館のスクリーンに映してしまうので、余計にその粗さが目立ってしまう。物語自体は主人公である草薙素子の軍人から公安課に心が傾く最初の事件だけに、ファンとしては見逃せない作品だし、内容も全然問題ない。だが、前作が3Dも使った意欲作だけあったので、余計に絵のことだけが際立った作品になってしまった。

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