10月 17

ムード・インディゴ

「ムード・インディゴ うたかたの日々」を観ました。

評価:★★☆

「エターナル・サンシャイン」などのハリウッド進出作品で名を馳せたミシェル・ゴンドリー監督による母国帰国作。日本での初公開作品は「ヒューマン・ネイチュア」というハリウッド作品だし、近年では「グリーン・ホーネット」などのバジェット(大予算)系な作品も手掛けているので、この人がフランス人であることは何だかすっかり忘れていました(笑 フランス映画作としては2008年の「恋愛睡眠のすすめ」(スペインとの合同だけど)以来になるかなと思います。

ミシェル・ゴンドリーというと同時期に出てきた「マルコビッチの穴」のスパイク・ジョーンズ監督とともに、面白い造形(CGとかではなくて、着ぐるみやリアルなガジェットと登場させるのでガジェット・ムービーともいわれるようです)で独特の世界観をつくる監督。「エターナル・サンシャイン」とかはそれが愛の虜になったカップルの独特の世界観に見事に昇華されていて、観ていてもホッコリする作品でした。本作も恋愛映画なんだけど、フランス映画独自の軽妙な感じと微妙に合ってなくて、出だしはそれこそ古くて未来形なガジェットの総登場に”これは凄い作品かも。。”と五感が刺激されたけど、話がすごく緩くて観ていて段々と飽きてくるのです。お話はメルヘンチックといえばそうなんだけど、各シークエンスに出てくる小ネタが話を分断していて、何かもうちょっと考えた構成ができなかったのかなーと思います。

それでも各シーンに出てくるガジェットは必見。オール透明パネルで出来た自動車とか、観ていてホント凄いなと思いました。

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