11月 18

アメリカン・パイパイパイ

「アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺たちの同騒会」を観ました。

評価:★★★★

僕にとっての「アメリカン・パイ」はちょうど今は閉館した(しかも、建物もなくなった)金沢スカラ座(しかもしかも、僕が学生のときは単館系の映画館になってましたが、その前はピンク映画の映画館だったという、、)で観た思い出深い作品(笑 ここ数年は「ハングオーバー」などのハチャメチャ系がヒットしていたけど、「アメリカン・パイ」はそうした映画の元祖ともいえる作品じゃないかと思います。バージンを乗り越えようという思春期の男女を描いた青春コメディシリーズもようやく終焉。高校~大学~社会人と経て、家族を持ち出した彼らが振り返る懐かしの青春振り返りムービーとなっています。

大人になって思うのは、青春と呼ばれる時代(自称青春はいつでもあるけど)に如何にハチャメチャに生きるかって、その人の人生ののびしろをどんだけつけれるかということと関係してくるのかなと思います。そこにはきっと今の自分では想像できないような素の自分がいて、恋人やら友達やら、学校やら家族やら、いろんなことに葛藤して苦しかったけど楽しかった。今振り返ると、成長した今のほうが余裕があって、幸せなはずなんだけど、素の自分でいれたあの頃に何だか戻りたいとも思ってしまう甘酸っぱいもの、それが青春なんだと思います。

そのシリーズも気がつけば完結編で8作目。僕がオンタイムで観ていたのは1作目と2作目だけなんだけど、4作目以降は番外編になっているので、3作目までを楽しんだ人はきっと本作も楽しめるはず。1作目は小粒だった青年たちも、役者としては一回り大きくなってスクリーンに戻ってきてくれました(この中に伸び上がったスターがいないのが残念なところだけど)。本作を全く観てない人は楽しめないかもしれないのが難ですが、ファンは絶対スクリーンでチェックです。

 

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