1月 27
「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」を観ました。
評価:★★
サントリーミステリー大賞を受賞した司城志朗の同名小説を映画化した作品。監督は「美しき野獣」のキム・ソンスが担当していることもあり、日本語・韓国語が織り交ざった作品(実は、これも話のネタに関しているんだけど)になっている。さすが大賞を受賞しているだけあって、話はよくできている。ただ、伏線がすごく張り巡らされているので、観ていていろんなエピソードが絡みに絡んで少し混乱してくるし、映画にするんだったら、もう少しすっきりしたほうがよかった気がする。
話としてはある男の記憶が微妙にずれてきて、知らない自分とのアイデンティティーで揺らぐという構成。この手の話はミステリーやサスペンスでは結構あって、有名なところではダグ・リーマン監督の「ボーン・アイデンティティー」シリーズやポール・ヴァーホーベン(後にリメイク作もあるが)の「トータル・リコール」などが最も知られているところだろう。この記憶というのが本作でも1つのポイントになっていて、記憶の要素がずれたりした中で現れてくる自分というのが、果たして本当の自分と同じなのか違うものなのか、記憶のパーツを揃えただけで永遠の自分を手に入れたといえるのかという、哲学的な問いも含まれている気がする。
ただ、こんないろいろな要素も前述したように十分に活かされていないように思います。観ていて、本当に歯がゆい映画です。