2月 26

ゲームセンターCX

「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」を観ました。

評価:★★★★☆

フジテレビのCS系で放送されている同名作品の映画化作品。同名作品といっても、もとのテレビ作品はドラマではなく、ひたすら昔のゲーム(ファミコン、スーパーファミコン中心)のエンディングを見るために、芸人よゐこ・有野晋哉がゲームをクリアを目指すというバライティ番組なのだ。それが映画になるって、どんな感じなんだろうと思ったんだけど、作品は大きく2つ構成で、1つはテレビ番組と同じく”マイティボンジャック”というゲームを有野がクリアしていくものであり、もう1つが、その同じ”マイティボンジャック”のソフトが中心となった中学生ドラマが交互に登場していく形になっている。テレビをザッピングして見る感じの作品で、同じテーマの内容が堪能できる映画になっているので、何か不思議な感覚の作品になっています。

1986年というのは、僕は小学2年生くらいなので、中学生が主人公になっているドラマ部分は1つ上の世代(30代後半から40代がドストライクか)なのかなという感じで見てました。でも、ファミコンで楽しんだのは、まさに僕もドストライク。映画に取り上げられていた”マイティボンジャック”は残念ながらやったことないけど、観ている感じはすごいクソゲー。クソゲーの定義は個々に違うと思うけど、僕はゲームに対してはきっちりきっちりやるタイプ(ドラクエで無駄なレベル上げとかしたくないタイプ)なので、逃げるが勝ちという感じの、この”マイティ~”のようなゲームは僕にとってはクソゲーレベル。でも、昔は、こんなクソゲーばかりなんですよね。

クソゲーは当時のファミコンが、今のWiiやプレステに比べて、ハードの性能が劣っていたこともあり、ソフトとして未完成である部分が多かったというところも多分にあると思います。でも、そういったソフトの未熟さを乗り越えるために、クソゲーでも必死にクリアを目指したり、文字だけで表現される情報から世界観を想像したりと、脳みそのいろんな部分をフル活用しないといけないものが多かったです。今では、説明書を読まなくても、初心者のディレクション(操作説明)が出たりと、ゲームとしてもすごいリッチになった。内容的にプアなクソゲーはあると思いますが、昔ほどクソゲーはなくなっているのじゃないかなと観ていて思いました。

クソゲーがあったから、僕らは成長できた。1つのゲームをみんなで見てたり、応援したり、人のゲームをしているのを見ているだけでも楽しかったりと、小さい頃のいろんな感覚を思い出させてくれた素敵な作品でした。万人受けはしないと思うし、後半2つのドラマが1つになるところがイマイチでしたけど、30代~40代男子は必見な作品です。

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