9月 19
「トランセンデンス」を観ました。
評価:★☆
ジョニー・デップ主演のSF作品。監督は本作で製作に入っているクリストファー・ノーラン監督作品で、撮影監督を務めたウォーリー・フィスター監督の初監督作となっている。予告編を観てもらうと分かるが、人工知能ではなく、本当の知能が人工化されたことによって生じる恐ろしさを描いた、SFの中でもダークファンタジーの要素が強い作品になっている。ノーラン作品の撮影をつとめていたというだけあって、映像の使い方がすごくセンスがいい。単純なVFXではなく、モノトーンなデザインで文字通りダークな色彩が強くなるような(「ダークナイト」につながるような)作り方になっているのは、監督の力量といったところでしょう。これも大きなスクリーンで観ると、非常に映えるような映像構成になっています。
しかし、この作品、一番の問題は美しい映像に対して、お話のほうが全然盛り上がっていかないところ。これも上述した「ダークナイト」と見比べると分かると分かると思いますが、静かな映像で構成するならば、それに対になるように物語を力強くしないと、何も印象に残らない作品になってしまう。本作を観てから、少し期間が経っていることもありますが、中盤以降、どんな形で物語が進んでいたか正直覚えていないくらいに印象が薄い作品になってしまっています。お話の結論も、なんかB級SFにありがちな形。お店やお皿などの付属品は格調高いデザインなのに、そこにのった料理はコンビニ飯のような作品になっているように思います。
次回レビュー予定は、「プロミストランド」です。