「まほろ駅前狂騒曲」を観ました。
評価:★★
三浦しをん原作の小説「まほろ駅前多田便利軒」が2011年に公開され、同じキャストで昨年2013年にテレビ東京系列で「まほろ駅前番外地」という形でテレビシリーズ化されてきた。本作は劇場版としては第2作としての公開になっている。前作も、テレビシリーズのほうも観てきましたが、テレビシリーズを観ていなくても、劇場公開作として前作を観ていれば大体の話の筋は追えるようなつくりになっています(多田の恋のエピソードはテレビ版を観てないと分からないですけど。。)。僕はむしろテレビシリーズの印象が強いので、前劇場作での横中バスの運行監視やバス停での印象的なやり取りを忘れてしまってました。その横中バスが予告編にもあるような、バスジャックという1つの舞台にもなるので、この作品を観る方は前劇場作も復習しておいたほうがいいかもしれません。
話は戻りますが、僕はやはりテレビシリーズのつくり方が、この「まほろ」シリーズの空気感に絶妙にハマっていると思っています。前劇場作は、その導入という位置づけではやっぱり重要な作品でもあり、小さな事件がいろいろ起きていく中で、主人公二人の心の移ろいみたいなのが、テレビシリーズでこそ、逆にはっきりと捉えられていたように思うのです。その意味では、この劇場公開二作目は位置づけとして少し苦しかったのではないかと思います。多田の恋、行天の過去に絡む2つのエピソード(宗教団体話と隠し子騒動)、そして、それとは関係なく起こる事件(バスジャック等々)が混在となりすぎていて、作品としてのまとまりがなくなっているように思えてなりません。確かに1つ1つのエピソードを追うと含蓄臭いし、その中で多田なり、行天なりがとっていく行動というのも、男らしくてかっこいい。でも、いろんなエピソードが重なってくると、いいお話も途切れ途切れになってしまうので感動が薄くなってしまうのです。
大きくはなれないけど、地に足つけて、がっつり生きる。多田を演じる瑛太と、行天を演じる松田龍平も、それぞれの役柄がオーバーラップするような、いい男っぷりを演じてくれています。シリーズがまだ続くなら、またテレビシリーズで楽しみたいなと思ってしまう自分がいたりしてしまいます。
次回レビュー予定は、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」です。