3月 05

今シーズン初観戦は四国の地にて、

オリックス・バファローズ vs 阪神タイガース

観戦日時:2012年3月4日(日) 12:30プレイボール
観戦場所:高知春野運動公園野球場 1塁側指定席(屋根なし)

結果:0対3 オープン戦は結果ではないが、、

今シーズンの初観戦はいつもの通りのオープン戦。本当はキャンプから来たかったのですが、仕事の予定で宮古島も高知も行けなかった今シーズン。バファローズ観戦スタートは高知での阪神戦となりました。

今シーズン初観戦なのに、運が悪いのか生憎の雨。この後、大阪ドームで続けて観戦するのでいくかどうか迷いましたが、チケットを無駄にするのも嫌だったので濡れるのを覚悟で観戦。バックネット裏は屋根がある春野ですが、僕が観たのは残念ながら屋根のない内野指定。もう500円出せば、、と思う後悔がありました。

オープニングオーダーはこんな感じ。フィガロVSメッセンジャーという外国人投手対決も楽しみでしたが、バファローズは何と言っても李(ヨンスプじゃないよ今年はw)、高橋信のデキが、タイガースはマートン、平野、鳥谷あたりが楽しみでした。

前日の土曜日も同カードで安芸で行われた試合はテレビで観たのですが、初回に点は取れたものの、何かもぎとった感がない試合でした。この日は李中心にどう組立てる形が見えるかが1つのキーでした。

バファローズの先発はフィガロ。昨年は出だしこそ球の速さで勝ち星をもぎ取っていたものの、後半の失速はやはりコントロール。特にランナーを出したときや長打を打たれた後などは、精神的な脆さがコントロールの悪さに直結していたように思います。しかし、この日は相手のメッセンジャーよりもコントロール、球威はよかった。天候があいにくだったので、俊介にした危険球は致し方ないとしても、連打をくらっても粘れたのはいい兆候だと思います。

一方、タイガースの先発はメッセンジャー。僕は初めて生で彼の球を見たのですが、球の速さやキレはフィガロよりも上。しかし、フィガロと違って、速い球が腰の位置にくることはなく、全て目線の位置。緩い球は落ちるボールとはっきりしていて少し物足りなかったように思います。こちらもシーズン本番に向かって徐々に肩ならしというところでしょうか。

さて、バファローズの今年の期待、李デホ。確かに報道の通り、見かけも大きな体格の選手です。でも、バットコントロールがいい。大きい身体の割にはどんな球でも的確にバットを出せているように思いました。最初の打席はあっさりと三振(来日初三振だったとか)してしまいましたが、次の打席では鋭い二塁打をレフト方向に。足が遅い遅いと観客から言われていましたが、体格で遅く見えるだけで、決してずんぐりむっくりな感じではないです。
#こういうの体格の立派な選手はそんですよねw

もう一人の新戦力、高橋信二もよかったです。全盛期はこんなにバットを振り回しているイメジーはなかったのですが、ハングリーさというか、バットに入魂という姿勢が見ていても感じられます
。今年は北川と右のDH、もしくは代打というところになるでしょうが、ベテランとしてチームを引っ張ってもらいたいです。

僕は駿太も今年は行けるのではないかと思います。3日のテレビでは解説の金村さんから打席の柔らかさがなくなったというダメ出しがありましたが、僕はそれが去年まではなんかフラフラした打席から一本芯が入ったよい方向にいっているように思うのです。もう少し様子は見ないといけませんが、期待です。

新人ではこの日登場した小島、川端の二人のルーキーがいい(上写真は川端)。川端は背は大きくないものの、スイングに鋭さがあり、変わった次の回にはタイガースの二神からセンター方向に鋭い当たりを出しました。一方の小島は長打が期待できる選手ではないですが、粘って四球が選べるのがいい。ちょうどバットがうまく回せる、山崎浩みたいな感じです。9番とかに定着できれば、相手ピッチャーからは嫌な選手になるのではないかと思います。

一方のタイガースで目についたのは二人の投手。まずは二神。一昨年のドラフト一位選手ですが、ケガでここ二年は思うような活躍ができていない選手。変わった立ち上がりこそは痛打を打たれたものの、その後の回はぴしゃり。カーブか、フォークかの落ちる球が印象的で、どちらかといえばのらりくらりタイプのピッチャー。先発として機能すれば、面白い選手です。

そして、この日なんといっても面白かったのが、このタイガースのザラテという選手。カミソリのようなシャープな投球フォームと、速いストレートと独特のスライダー(?)はタイミングが取りづらい。特に、スライダーと思う遅い球は、ホームプレート手前で独特な失速の仕方をして誰もバットが出なかった。これは大化けする可能性を秘めた選手だと思います。

あと、新聞報道通り、藤川も地元凱旋投球。天候が悪くなったときだったので投げづらそうでしたが、李との対決はなかなか見ものでした(結果は、李選手のツーベース)。

一方、残念な選手はTと大引。大引は守りは相変わらず巧さを年々上げているものの、バッティングは昨年キャンプのよかった出来を知っているものとしてはもう少し上げてもらいたいところ。この日はコンディションが悪いこともあってか、凡退がやたら目につきました。それ以上に深刻なのはT。昨年も内角下目は見えてないんじゃないかと思うくらいに、当て推量でスイングしている感がありありとしたのですが、今年もそれは引き続いている様。この日は当たりなしのさっぱりぱりで、本当に大丈夫なのか、もしかしから二軍スタートなのではないかと危惧せざるをえませんでした。

投手のほうでは前田が少し心配。一昨年デビューしたときの活躍ぶりを知っているものとしては、統一球への対応がうまくできていないのか、昨年もそして今日もコントロールの悪さが目立ちます。むしろ、この選手はコントロールがよかった選手のはず。こちらも開幕を目指して上げてもらいたいところ。

それに全体的にタイガースの活気に比べ、ホームなのにバファローズの覇気のなさにも少しガッカリ。タイガースが若手主体ということもあるのかもしれないですが、声だしをするだけでもチームのムード感があがることは間違えないです。チームカラーもあるのかもしれないですが、負けているときに意気消沈としたムードにならないような癖を今のウチからつけておいた方がいいようにも思います。

それにしても春野は選手との距離が近い。キャッチャーや野手同士がかけあっている声がそのまま聞こえて楽しめます。これで天気がよかったら、なおのこそよかったですが、今日は終始雨に打たれての観戦でした。

次回は、このまま京セラドームでのオープン戦、東京ヤクルト戦になだれ込んでいきます。

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