3月 05

少し前の記事ですが、こんなのがありました。

漫才ロボット

甲南大、漫才ロボットを披露、Webニュースから台本を自動生成

漫才ロボット誕生というのは、大阪好きで、ロボット好きな僕にはたまりません。

記事を読んでいくと、、

 漫才は、「つかみ」「本ネタ」「オチ」の三段論法にて構成され、実装した自動生成システムでは「本ネタ」と「オチ」の部分を生成する。
 具体的には、構築した「Manzai-XML」により、あらかじめ設定した演出に沿って「本ネタ」を生成している。また、最後の「オチ」は、頻出度が高い単語をもとに記事で関連性が高いジャンルを推定し、該当するギャグをランダムに抽出してボケている。「つかみ」については、あらかじめ作成したシナリオにもとづいて行っている。

漫才にはネタとオチがあるのは理解していましたが、落語と同じで「つかみ」が必要だとは思いませんでした。三段論法の分析はいいのですが、あまり理論構築っぽくなると、心理学でいう想定しないものに対する世界や話題の登場という”笑い”が起きないような気もしますw

「本ネタ」で披露しているボケは次のような流れで生成する。まず、入力したWebニュースを単語単位に分割し、そこから一般名詞を取得。同時にタイトルから人名と一般名詞を取得する。
 次に、韻を踏むボケを生成する場合は、取得した一般名詞をローマ字変換し、登録辞書の中から母音の並びが同じ一般名詞に置き換える。

言い間違えや聞き間違えによる「ボケ」は基本中の基本ですが、ロボットにやらせるとこれだけ複雑な処理を挟まないといけないのです。

ギャグに、いや逆に考えると、人間の会話の中には物事・事物を想定して、それを話者間で共有して、コミュニケーションをするということを高度にやっているのです。小さい子との会話が続かないのには、こういう想定・想起情報が圧倒的に少ないからなのかもしれません。

世界をずらすことで笑いを生み出す。笑いが健康や幸せを生み出す。笑いの技術の中には人の創造力が詰まっているといえるのかもしれません。

ロボット研究がそういう人の根底や根源に潜む能力を解明してくれる日もそう遠くないのかもしれません。

どうでもいい話ですが、落語を覚えたいと思う今日この頃ですw

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