3月 26

さて、WBCの総括も終えたところで、毎年恒例の開幕直前順位予想をしましょう(ちなみに昨年はこう)。

オープン戦はそれなりに見ていますが、各チームの戦力とか、情報とかは全て集めきってはいないので、あくまで印象のみで順位予想させていただきます。

毎年パからやってるので、今年はセ・リーグから行きましょう。

1位 阪神タイガース
2位 読売巨人ジャイアンツ
3位 東京ヤクルトスワローズ
4位 横浜DeNAベイスターズ
5位 広島カープ
6位 中日ドラゴンズ

まず、優勝予想は阪神。本来ならダントツで巨人ですよ、今年も。でも、今年は阪神に頑張ってもらわないといけないのです。藤浪という大型ルーキーが入り、大リーグ組から西岡、福留を獲得。オープン戦を見る限り、マートンの調子もすこぶる良さそうだし。WBCの鳥谷もいい。新外国人のコンラッドも面白い。若手では大和が見違えるくらいの活躍。まず野手陣だけ見れば、今年の阪神はやってくれることでしょう。問題は投手陣。先発は能見、岩田、スタンリッジに、メッセンジャー、、、その後に続く選手がいない。ルーキーの藤浪、セットアッパーから榎田を回すようですが、藤川が抜けた後ろも再編成が必要。バッテリーとしても藤井でいいのか? 日高は?というところで不安要素も残る。投げる要員だけしっかり固めれば、優勝争いにはがっぷり組めるでしょう。そうでないと、いけないシーズンだと僕は思います。

2位は巨人。もうここは盤石。投手陣を見ても、野手陣を見ても、隙がない。投手では内海がWBCで古傷を悪化させた可能性が、、とか、打つ方では阿部が同じく右膝の状態が、、とか、長野はWBC不振を払拭できるのか、、とか、不安要素がなくはないですが、昨年活躍の宮國にしろ、1年越しルーキーの菅野にしろ、オープン戦では結果はちゃんと出してくるなど、2番、3番手に控える選手がちゃんといるのも巨人の強み。隙があるとすれば、あっさりと負ける試合が続いて、歯車が狂いだすのを望むくらい。チームとしてもここ数年は盤石な形ができているように思います。

3位はヤクルト。ここは抜きん出た選手がいない割に、チーム総合力で勝ちを無駄なく取れるチームになっている。芯となる選手が怪我や不振で抜けても、代わりの選手ではなく、残った複数の選手で穴を埋めることができる、要はチームとして勝ちを逃さない野球ができているのです。これも選手を適材適所に配置する小川監督の成せる技でしょう。このスタイルの野球で、小川監督が長期政権化しそうな感じになっています。

4位は横浜。意外??と思われる方もいるかもしれないですが、昨年の横浜は負け数は多いものの、その中でも1点差で負けている試合が多くある。そこをラミレス、ブランコ、新外国人のモーガンとオープン戦からよくバットが振れている面々が点を取って、勝ちを拾うようになれば上位に食い込んでくると思います。横浜の大黒柱ともいえる多村が戻ってきたのも、良い材料かと思います。ただ、ただ、、、昨年から言っているように、まず横浜は投げるほうをしっかりしないといけない。そこでキーマンになるのが、中日から移ったソト、ソーサをどう使うか。高崎、藤江、山口といいピッチャーもいるので、捕手も含めて、どういったバッテリーを組んで戦うかが上位進出の鍵だと思います。

5位は広島。ここは投手陣はいいけど、打つほうがね、、、、というチーム構成は相変わらず、エース前田をはじめ、大竹、野村、バリントン、福井と先発陣も、今村やミコライオなどの後ろも盤石。それなのに野手がちょっとというか、だいぶ寂しい。いくらプリンス堂林が活躍しても、一人じゃ点は取れないからね。栗原、東出と怪我で出遅れているのも気がかり。もう、前田智頼みは辞めません?

6位は中日。オープン戦の結果をそのまま信じると、今年は吉見、山本昌くらい? 抑えの浅尾は計算できなくなっているし、、、野手でも新外国人を見ると、ブランコの抜けた穴は相当大きいのでは?と思えてくる。井端、荒木、和田辺りにそろそろ次の世代の台頭をしてこないとシーズン通して勝てていくことは難しいのかなと思ってしまいます。もともと投手陣はしっかりしてたはずのチームなので、まずは先発ローテをしっかり組み直して開幕に合わせて欲しいと思います。

巨人の強さは否めませんが、その他で絡んでくるチームもレベルアップしていることを感じるセ。毎年、初夏には下位にお馴染みさんが揃ってしまうということはなさそうな気がします。

さてさて、おまたせのパはこう予想します。

1位 福岡ソフトバンクホークス
2位 東北楽天ゴールデンイーグルス
3位 オリックス・バファローズ
4位 千葉ロッテ・マリーンズ
5位 埼玉西武ライオンズ
6位 北海道日本ハムファイターズ

毎年パは混戦といいますが、今年もそれは変わらないでしょう。ただ、今年の混戦はどのチームも決め手にかけて、混戦になると予想します。

まず、1位予想は福岡ソフトバンク。ここは他の5チームに比べ、打つ方も投げる方も盤石化しています。昨年こそ、先発三本柱が一気に抜けてどうなるといった感じでしたが、摂津はすっかりチームのエースに成長。ここに左の大隣、昨年ルーキーながら8勝を上げた武田、大リーグからの大物投手パディーヤ、復活の帆足、出戻りの寺原と先発陣には事欠かない。新人の東浜はちゃんと育成もできるでしょう。抑えも森福、ファルケンボーグに、大リーグ組だった五十嵐が加入、新人の山中もセットアッパーとして使えそう。打つ方はWBC組の本多、内川、松田に、日本にも慣れたペーニャ、ちょっと怖い新外国人ラヘアに、オープン戦元気だった今宮、柳田、江川も加えると、ベテラン〜中堅〜若手に、外国人と抜けがない。こういうチームは強い。これは一歩抜け出た感があります。

ソフトバンクに対し、2位以下はどのチームも決め手にかける印象。2位にした楽天は、今シーズンで日本球界を抜けるであろう田中を中心に、塩見、昨年活躍の辛島、釜田、新人の則本など使えるローテ陣容になってきています。抑えも昨年から青山が存在感を示しており、小山やハウザーなどもバランスよく使ってきそう。ただ、抑えまでの組立やバッテリー陣もちょっと不安要素あり。星野監督はどうしても理論派という感じではないので、選手がどう考え、プレーできるかが肝でしょう。打つ方はA・ジョーンズの加入がやっぱり大きい。ここ数年、ハズレクジばかりだった楽天の外国人ですが、今年は当たりそうな、、、気がしますw もともと枡田にしろ、牧田にしろ、銀次にしろ、バットスイングが鋭い選手が多いので、足も絡めた効率的な得点ができれば上位は十分狙えます。

3位の我が(笑)バファローズですが、今年は野手の充実ぶりが去年以上。日本に本格アジャストした李デホは昨年比5倍くらいの破壊力になりそう。その前に坂口、糸井、後ろにはT-岡田、バルディリス、後藤を配置し、DH・代打には竹原をしっかり据える森脇野球の戦略はオープン戦一貫してたので、このスタイルで来るでしょう。不安は投手陣。エースの金子が今年も出だしから怪我でダメ。西、移籍組の東野に八木、2年目の海田、先発に戻った岸田、WBC帰還組からマエストリ、新外国人のディクソン、ハモンドに期待でしょうが、このラインナップ、何かもう一味足りないと思うのは気のせいでしょうか(そういえば、井川はどうした。。)? 後ろも期待の馬原が出遅れ、平野一枚になりそうな。。でも、狂いそうな歯車がしっかり噛み合えば、一気に首位も狙えるチームになってはいると思います。昨年は優勝予想で失敗しているので、今年は大人しく、この辺りの順位から(といってもAクラス入りは必須)期待しましょう。

4位は千葉ロッテ。僕は正直、去年から進化しているように思えないのですが、、、でも、エース成瀬を中心に、復活の唐川、渡辺俊、グライシンガー、2年目の藤岡に、後ろは新人王・益田に、薮田と一応の形は揃っています。でも、野手で大きく打てる人が見当たらないな、、、大松は調子が上がってきたと聞きますが、里崎も身体が不安な中、大きいのを打てそうなのがホワイトセルだけになると、いくら投手陣が揃っていても上に大きく行くのは難しそうです。

5位は埼玉西武。ここはなんといっても、中島の大リーグ移籍、そしておかわり中村くんの前半戦絶望というのが大きすぎる。投げる方はWBCの涌井、牧田に、岸、ベテランの石井一、西口辺りを使うのでしょうが、抑え陣も広島のサファテや、出戻りのシコースキーが機能するのか? 打つ方は、キャプテン栗山と若手の中心になった秋山、献身的なヘルマン辺りくらい?? もともとチームで点をとることが上手いライオンズではありますが、ここまで小粒になると、ヤクルトのようにチーム総合力で勝つということが求められる節目のシーズンだと思います。それでも秋口には前半の借金を返していくような、西武野球をすんなりしそうでもありますが。

6位は日本ハム。ここもオリックスに移籍の糸井、大リーグ挑戦の田中が抜けたのは大きいでしょう。昨年エース級の活躍を見せた吉川も開幕に間に合わないのが痛い。バファローズファンとしては移籍組の大引、赤田には奮起してもらいたいと思うのですが、抜けた穴のほうが大きいような、、、中田、陽岱鋼がチームを引っ張ること、野手陣の奮起がまずは必要でしょう。武田勝も一時期ほどではなくなっているのが気がかりですが、移籍の木佐貫は昨年バファローズ先発陣で唯一試合を作ってくれた男なので、北の大地で活躍してくれることを願ってやみません。ルーキー大谷に振り回されずに、増井、武田久までつなげる試合がちゃんとできれば、Aクラスは十分ありえます。昨年の優勝チームなのですから、この予想を覆す何かがあるはずです。

さて、開幕は今週金曜です。また一喜一憂する野球ファンには苦しくも、楽しいシーズンが始まります。個人的には、昨年は12球団のホームスタジアムで観戦するという大きな目標を達成したので、今年は1試合でも多く、ホームスタジアムである京セラドームで見ること(もちろん、関東の試合も含め、、ですが)を目標にしてます。

それでは、皆さん球場でお会いしましょう!!

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