7月 08

ハングオーバー

「ハングオーバー!!! 最後の反省会」を観ました。

評価:★★☆
(★は星1つ、☆は星半分、★★★★★は最高で、★が最低)

飲みに飲んで記憶をなくした間にした破天荒な振る舞いを、後追いで分析していくミステリー・コメディでもあるハングオーバー・シリーズの第3弾。邦題は”最後の~”という副題が付いているけど、本作のラストを観ると何だか続編ができそうな意欲は満々な感じはします。この破天荒ぶりのまま、爺さんにまでなっていく彼らの関係はファンとしては観たいところかと思います。

とはいいつつも、この第3弾は”ハングオーバー”という冠はついていながら、前二作はお決まりだった二日酔いのシーンがありません。これはショートケーキといいながら、実はイチゴがのっていないくらいの味気のなさだと僕は思います。物語の中心は前二作で破天荒な行動をとり、本作冒頭でバンコクの刑務所から脱走したチャウを追う(というか、追わないといけない状況に追い込まれる)というところなので、前作までのような二日酔いで”何があったんだ”というお決まりパターンの面白さがない。問題児アランを囲む物語も一応あり、そこの部分での成長劇も楽しめなくはないけど、お決まりの形を失った時点で普通のコメディ映画に落ち着いてしまったのが実に惜しいです。

でも、1つ1つの笑いやキャラクターの面白さは前二作のまま。二日酔い以外のお決まりパターンはほとんど踏襲しているので、シリーズファンにとっては番外編くらいの楽しみ方ができるのではないでしょうか。このシリーズはここで終わりにせず、このまま、いやこれ以上に爆走して欲しいものです。

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