8月 18

終戦のエンペラー

「終戦のエンペラー」を観ました。

評価:★★★
(★は星1つ、☆は星半分、★★★★★が最高で、★が最低)

戦後からもう68年が経ち、戦前〜戦中〜戦後と生き抜いた人々も80歳代を迎えようとしています。それでもそのときの記憶を忘れてはいけない。毎年、夏時期には公開が多い戦争映画ですが、今年は戦場という場を扱った戦争映画ではなく、違った意味で戦争を捉えた作品が多いように思います。この「終戦のエンペラー」もそんな一作。戦後の日本を見たアメリカ人の視点から描かれる、日本の復興劇です。

今でこそ天皇陛下は憲法上は国家の象徴という立場ですが、戦前〜戦中は現人神<あらひとがみ>として、今を生きる神さまとして多くの国民が信じていました。戦後を迎え、最大の戦争責任者は誰か? それは天皇陛下なのか? しかし、天皇を処刑すれば、多くの日本国民はそれに追従してしまうのではないか? そんな中、連合国軍が下した1つの決断を巡る物語になっています。

終戦時の日本を第三者的視点から描くとともに、アメリカ人の目から見た日本の精神性というものが、今の私たちとっては日本人であることとは何なのかを深く考えることにさせられる不思議な作品です。この清く美しい精神性を、「真珠の首飾りの少女」などの作品で知られるピーター・ウェーバーが優しい視点で描いています。惜しむのは主役のフェラーズ准将をもっと名のある俳優(例えば、マット・デイモンとか)に演じて欲しかったかな。年齢的にもマシュー・フォックスは少し年取りすぎている感じがしてなりませんでした。

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