9月 03

パシフィック・リム

「パシフィック・リム」を観ました。

評価:★★★☆
(★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高で、★が最低)

IMAXの字幕版にて。

公開前から公式の予告編より、日本の怪獣映画をオマージュしたようなYouTubeでの投稿予告編が面白いと話題だった映画w 監督のギレルモ・デル・トロが大の日本映画(特に怪獣映画)ファンだということもあり、作品中に登場するモンスターたちも”Kaijuu”と表現しているなど、至る所に日本の特撮映画のオマージュが感じられます。怪獣の造形も見事なんですが、人型の巨大兵器イェーガーのギミックがとにかく面白い。人型で明らかに駆動機構には無駄がありそうなのに、最終兵器として存在しているとか、動かすのに2人(一部3人)の頭脳を結集する必要があるなど、面白過ぎるツッコミどころがあるのも個人的には好きなところです。

映像表現もIMAXで見たこともあり、すさまじい迫力。一昔前にゴジラがGODZZILAとして、ハリウッド映画に登場しましたが、あれから数年経って、ここまで怪獣映画としても表現のディテールが緻密になったことに驚きを感じました。VFXやCGの進化はそれほどにまですさまじい。これなら実写版のガンダムとかも作れるでしょう。是非作って欲しいな。

ただ、この映画はこうした迫力ある映像や兵器や怪獣のギミック、ディテールは細かいのに話はすごく大雑把。特に悩むことはなく、映像にただ圧倒されたいのならいいのですが、怪獣が現れました→ひたすら強いです→人類は協力して親玉をやっつけましょう、、と伏線も何もなく真っすぐ。もう少し工夫か何かできなかったのかなと思います。

あと、「トランスフォーマー」くらいから感じていることですが、凄い映像表現も、凄過ぎると何が何だか分からない状態になるのも然り。近視眼的に迫力ある部分を撮っていくだけではなく、カット割りの工夫や俯瞰の映像とかも巧みに使っていく必要があるのではと感じてしまいます。

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