9月 18

上京ものがたり

「上京ものがたり」を観ました。

評価:★★

漫画家・西原理恵子の自伝的ストーリーを映画化した作品。「毎日かあさん」や「酔いがさめたら、うちに帰ろう」など、これまでも彼女の自伝が映画になった作品が結構あるけど、この作品もそれに倣ったものといえます。でも、この”自伝的”というのが実にやっかいになっているところで、彼女の経験談でありながら、現代目線で彼女のような生き方をした女の子の物語としているのです。だから、西原色が色濃いものの、舞台は現代になっている(彼女の物語なら1990年代にしないといけない)という、あべこべな感じが最後まで変な違和感となってしまったように思います。

主演の北乃きいも、ちょっと若手にしては落ち着いてしまっている演技で作品としても華がない。それよりよかったのが瀬戸朝香。主人公・菜都美を影で支える大人の女性を巧みに演じています。彼女のパートをもうちょっと長くして欲しかった。

特別悪いってところはなかったけど、いいとも思えない印象に残らない作品でした。

preload preload preload