10月 03

私の愛した大統領

「私が愛した大統領」を観ました。

評価:★★

日本では社会の教科書で、公共福祉政策のニューディール政策や第二次世界大戦当時の大統領として知られるフランクリン・ルーズベルト。彼が妻・エレノアとは別に、密かに恋をはぐくんだ恋人デイジーとの日々を描いた作品。僕の大好きな作品の1つでもある「ノッティング・ヒルの恋人」のロジャー・ミッチェル監督作なんで期待していたんですけど、なんかちょっと焦点がボケた残念な印象の作品になっていました。

この作品で凄かったのは俳優たちの演技。特に、ルーズベルト大統領を演じたビル・マーレイがよかった。「ゴーストバスターズ」などの作品で日本では有名ですが、ハリウッドではどこか日陰にいるような印象が強い感じがどうしてもしてしまう。そんな裏に隠れることの多い俳優が久々にスクリーンに映える役回りだったかなと思います。

恋物語にしては、1920年代から続く不況とヨーロッパが混乱していく様をジョージ6世(「英国王のスピーチ」の主人公!)を登場させるなどの工夫でサラッと描くなど、政治的背景が如実すぎるくらい出てきます。妻・エレノアやルーズベルトの母親も政治的な活動をよくしてたんだと感じるなど政治映画としては見どころがあるのですが、逆にラブロマンスのバランスがうまくとれなくなってきているように思います。雰囲気は素敵なだけに残念な作品でした。

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