12月 12

キャプテン・フィリップス

「キャプテン・フィリップス」を観ました。

評価:★★★★★

どう見ても、本作のポスターに写っているのはトム・ハンクスではなく、ジャン・レノに見えてしまうのですが。。まぁ、そんな話はよいとして、本作は内紛が続き、政情不安定なソマリア沖で、今も現在進行形で続いているタンカーハイジャックを描いた作品。本作で取り上げられるから特別というわけではなく、この界隈では年間数百件の割合で起こっているという。日本人なら、海上自衛隊が国連PKO活動として、この海域に派遣されていることでご存じの方もいるでしょう。それでもこの辺りの海域は重要な貿易航路でもあり、一刻も早い安定が求められているように思います。

本作は、その数ある海賊事件の中でも、2009年に起きた人質事件を元にした作品になっています。誘拐された船長、船長の機転をきかせた判断を下に動く船員たち、犯人グループと米軍との攻防と、全編文字通りの緊迫感に溢れています。監督のポール・グリーングラスは、9.11テロで唯一どこにも激突するこなく悲劇の墜落をした飛行機の内面を描いた「ユナイテッド93」というドキュメンタリータッチの秀作を撮っていますが、本作はそれ以上の圧倒的な緊張感に観ているこちらも終始ドキドキしっぱなし。きっと、この感覚こそが現場感というか、その場に立ち会っているようなリアル感でもあり、この作品の素晴らしいところだと思います。

ただ、映画をエンターテイメント作品と捉えるならば、この作品はとっても不適当。ラストもハッピーエンドとは思えない後味の悪さが残るので、デートムービーには向かないかも。でも、力作なので観て損はない作品です。

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