1月 16
「ジャッジ!」を観ました。
評価:★★★
落ちこぼれの広告マンを描いたコメディ映画。狙いは「ロボジー」とか、「ハッピーフライト」の矢口忠靖監督作品のような風合いを出そうと(本作の監督は、「いぬのえいが」の永井聡監督)しているのかなと観ていて感じざるを得ませんでした。クスクス笑えるナンセンスなエピソードが積み重なり、破天荒なキャラクターもいっぱい出てくる、、ただ、矢口監督作にあるのは、ナンセンスな笑いから生じる場のユルさを感じさせないほどの圧倒的なスピード感。これがユルい笑いの中でも、作品の爽快感を感じさせてくれるのだ。
翻って、この映画だけど、このスピード感のようにナンセンスな笑いを引っ張るだけのものがない。だからユルいシーンでのダラダラ感というか、もっさり感がテンポの悪さを感じられずにはいられないのだ。でも、ずっと見続けていると、なんとなくこのダラダラ感も悪くはないなと思えてくるから不思議だ。たぶん、キャラクターの作り方がうまいんだと思う。ダサいけどかっこいいキャラ、無責任だけどいとおしいキャラ、破天荒だけど重要なキャラ、よく計算された二面性をもったキャラクターを随所に配置し、物語自体に愛着を持たせようとしているのだ。この工夫はちょっと凄いと思う。
それでも、ラストもダラダラとエピローグが続くのはちょっといただけないかな。作り方を工夫すれば、随分よい作品になると思うけど。