2月 18

「怒らない技術」を読みました。

実は、ボクは怒りっぽいです。

多分、一目くらいとか、表面的にしか付き合ったことのない人は、僕は穏やかな人というイメージの様ですが、怒っているとき、イライラしているときは、言葉の節々に怒りを感じることが多いらしいです(他人評)。

自分自身を省みても、特に東京に転勤になってからイライラすることが多くなったように思います。関西とか、学生時代に住んでいた北陸とかいた頃は、イライラしていたときに逃げ込める場所があった。サークルだったり、バイト場だったり、それこそ大自然の中に身を置いたときに、どこか心安らぐ瞬間があったように思います。プライベートで逃げ込める場所を作っていないことも問題なような気がしますが、東京ではどこにいっても人人なんで、ゆっくりと心休める場所が自分の部屋くらいしか、実はない状況。この本を手に取ったのも、そんな自分の逃げ場を見つけたくて、すがる気持ちになったというところも多分にあると思います。

たとえば不平や不満ばかり漏らしている人や、ストレスや悩み事を抱えている人などは実際の年齢より老けて見えるものです。逆に健康で、いつも笑っている人や、物事に興味を持っている、あるいは趣味を持っている人はイキイキとして若々しく見えます。(P.78)

これは常にこう思うんですよね。いつもイライラしていると、歳を取ったな、しわが増えたかなというつまらないことが常に気になったりします。

あなたは人生に「三つのルール」があるということを知っていますか?(中略)1)命と時間を大切にする!2)人生は思い通りにいかない!3)苦悩と喜びはパッケージ (P.26)

この本では、この人生に必要な「三つのルール」というのを先に提示した上で、じゃあ、この中でイライラと怒るということは、1)でいえば、時間を無駄にすることでしょ。2)でいえば、そもそも思い通りにいかないんだから、怒っても意味ないでしょ。3)でいえば、イライラと苦しんだ先には喜びが待っているという形で、怒ることの費用(コスト)の高さを指摘しています。

意に添わないことが起きたとします。そんなときの対処法として私がよく使うのが、「これはちょうどいいや」と口に出して言ってみることです。(P.72)

これいいですよね。なんか関西風にいえば、自虐なノリツッコミですけど、身にかかった不幸を、この一言でどう乗り切ろうか考えることができる。それくらいの心の余裕というのは、いつでも身につけておきたいです。

とにかく寝ることが大事です。朝起きると、「しょうがないか」と思えることも意外と多いのです。時間が解決してくれることも結構あります。イヤなことがあっても、放っておくことによって、時間が解決してくれることがあります。もう一つ寝ることには大切な意味があります。じつはイライラや怒りの原因が、「疲れ」の場合があるのです。(P.192)

こういうの朝令暮改というんでしょうかね? 嫌なことでも、一瞬で忘れられる技術。その最終体系が寝ることだと思います。寝れない夜にクヨクヨ悩んでしまうより、早起きして次のことを創造する。これだけでもワクワクした一日が過ごせそうな気がします。

世の中で最もシンプルな成功法則は「命と時間」を大切にすることです。不機嫌、イライラ、怒りといったマイナス感情が、私たちの人生をどれだけつまらないものにしているかおわかりになったと思います。自分の感情を自分でコントロールできれば、人生は変わるのです。 (P.197)

先ほどの三つのルールの一番目ですね。イライラしている時間こそもったいない。イライラしそうだったら、その原因を解決すればいいんだけど、それって他人から逆に怒りを買ったり、解決するために延々と時間がかかったりもする。思い切って逃げてしまったり、寝て、じっくりと解決法を考えたりというのが正解なときもあるのです。

父親、母親が魅力的で「こんなに働くって素晴らしいことなんだぞ!」「こんなに大人って楽しいんだぞ!」ともっと将来に希望あふれる魅力的な話をすることができれば、子どもたちはあこがれを抱き、早く大人になりたいと思うようになります。輝く大人を身近に見ていれば、それだけ将来に希望を持つことでしょう。魅力的な大人たちが増えることが、これからの世の中をよくしていくことです。(P.196)

大人になるって、お金も時間も自由に使えて楽しいはず。無論、それに見合うだけの責任を負わないといけない面はあるんだけど、職場でも、仕事をしているパートナーでも、気持ちよく仕事ができる環境を作っていくことが、誰もが住みよい社会を作っていくことなのかなと思います。

この本だけでは、イライラの具体的な解決方法は見つからなかったですが、解決することで見えてくる心の豊かな社会というところは非常に共感できるところが多いです。いつも怒っているなと感じている人は、読むサプリとして、この本を試してみてはいかがでしょうか?

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