5月 10

アメイジング・スパイダーマン2

「アメイジング・スパイダーマン2」を観ました。

評価:★★☆

IMAX3Dの字幕版にて。

マーク・ウェブ監督に引き継がれた新生「スパイダーマン」も第2弾。前シリーズのサム・ライミ監督版「スパイダーマン」は、ライミ監督がやっているからもしれないけど、どこか暗いイメージをもったシリーズでした。それがマーク・ウェブ監督になったシリーズ一作目の前作「アメイジング・スパイダーマン」は爽やかな青春劇の上に、うまくスパイダーマンの要素を盛り込めた良作だったと思います。本作では”スパイダーマン”ことピーター・パーカーの僚友にして、最大の敵になるハリー・オズボーンも登場するなど、シリーズとしても大きな山場が描かれる作品になっています。

映像の迫力は、もう前作以上。特に、マーク・ウェブ版に面白くなったのは、スパイダーマンの視点でビルを縦横無尽に描かれるアトラクション要素が盛り込まれていること。本作でも、高所恐怖症や絶叫マシンがダメな人には、恐怖にすくんでしまうような視点が用意されているのでお楽しみを(笑)。予告編でもある敵・エレクトロも圧倒的な強さを持ちながら、スパイダーマンの敵によくある悲しい誕生秘話も盛り込まれている。アメコミファンには楽しい作品になっています。

ただ、僕は前作にあったような作品全体の爽やかさというか、作品がもつ独特の色合いみたいなものが失われ、とにかくいろんなことが起こる物語をひたすら追うのに必死になっているように見えてなりませんでした。152分という上映時間は決して短いわけではありませんが、話のボリュームを考えると、もう少しじっくり描ける工夫をしたほうがいいように思います。本作のラストを考えると次回作も当然あるのでしょうが、このシリーズの特色を前面に出した作り方というのを、次回は期待したいと思います。

次回レビュー予定は、「とらわれて夏」です。

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