7月 25

ミスターGO!

「ミスターGO!」を観ました。

評価:★★

日本語吹き替え版にて。

「怪しい彼女」に続いて、韓国映画のレビューが続きましたが、こちらは観たのは少し前。万年最下位のプロ野球チームが、起死回生とばかりに連れてきたのは体重300kgの野球が得意なゴリラだった、、という、これまた破天荒な設定を持ち出した作品。こうしたキングサイズのゴリラが暴れまわる設定の映画は、「キングコング」とか、少し前のハリウッド作品なら、「マイティ・ジョー」のような作品がありましたが、実物のゴリラではもちろんなく、CGをフル活用した映画製作というのが、ここまで簡単にできるようになったのは少し驚きでもあります。僕自身、野球が好きなこともありますが、ゴリラがあの巨体の筋肉を全てバットのフルスイングに使ったら、ボールがどこまで飛ぶことやら、、、というのは、ちょっと想像したりはしますが、それを映画作品として作ろうというのは、なかなか夢があっていいなーと思います。その作品に全力で応える役者陣や、カメオ出演する韓国現役大リーガーたち(チュ・シンスやリュ・ヒョンジンなど)、更には、日本からも某日本プロ野球球団オーナー役としてオダギリ・ジョーが出演しているなど、こうした夢を支えている姿を見るとなんとなく和気藹々としている感じがたまらない作品になっています。

ただ、それは映画本編とはかかわってこない話。映画自体を観てみると、破天荒な設定の割に、物語がイマイチついていけてないような気がします。一番気になるのは、鳴り物入りで韓国プロ野球に登場したミスターGOのはずなのに、ミスターGO自身に焦点はあまり当たらず、その周りの登場人物がやたら右往左往しているところ。大事な試合を控えて、ミスターGO自身の進退も問われてくるシーンでも、ミスターGOの傍にいなければならない主役級のゴリラ使いの少女は別のところにいて、別の流れの物語を作ってしまっているところもすごく気になった。ようやく終盤で合流はしてくるものの、なんかとってつけたような作り方で、孤軍奮闘していたスカウトが逆に可哀そう。観客は、破天荒な野球をやるゴリラを観に来ているはずなので、彼(彼女?)を主役にした映画作りをしていくべきではなかったのでしょうか?

次回映画レビュー予定は、「罪の手ざわり」です。

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