「ルパン三世」を観ました。
評価:★
モンキー・パンチの同名人気コミックを実写で映画化した作品。「ルパン三世」自体の実写化は40年前にも行われていて、田中邦衛が次元を、伊藤四郎が銭型警部をやっていたというのはカルトなふぁんだったら知っていることと思います。アニメ版は長くテレビシリーズでも放映されていますし、スタジオ・ジブリの名作「ルパン三世 カリオストロの城」や、最近では名探偵コナンと共演する「ルパン三世vs名探偵コナン」も映画化されるほど、ルパンというキャラクターが国民的に愛されていることが分かります。そのうえで、はてまた実写化するに至ったのはなぜなのかは知る由もないですが、僕は実写化以前に、この作品には大きな問題があると思います。
本作の監督は「あずみ」や「スカイハイ 劇場版」の北村龍平監督。僕は、この人の作品でよかったと思うのが、「ゴジラ FINAL WARS」くらい。。長編デビューとなる「VERSUS」などの作品も観たことがあるのですが、撮る作品全て、悪い意味で北村監督色にしかならない印象があるのです。鋭いキレを持ったアクションにつぐアクションの繰り返し。困ったら、アクション。もう、時代劇になろうが、近未来劇になろうが、はてまた怪獣映画になろうが、ずっとこんな調子。「ゴジラ FINAL WARS」のときには、怪獣にアクションを持ち込むという異質さが、逆に僕の目には新鮮に映ったのですが、評価的には怪獣映画の枠を結構逸脱してしまっているので、東宝の平成ゴジラシリーズの中(ちなみに、これが最終作になってしまったんですよね。。)では評価は低いほう。そんな監督の作品ですので、本作のやらかし度は目に見はるほどあきらか。話の組み立てより、ひたすら逃走劇、アクション、強奪シーンに力が入りすぎで、1つ1つのシークエンスがとてもチープなものになってしまっています。
唯一の救いは、ルパンのメインキャラクターたちがすごく自然に見えること。小栗旬演じるルパンは素晴らしくそれなりに見えるし、玉山鉄二の次元、綾野剛の五右衛門なども秀逸。黒木メイサの峰不二子は正直苦しいかと思いましたが、アニメのキャラを実写化したときに、まず実写のキャラクターがちゃんと地に足ついたものになっているか、、という命題は楽々クリアしていたのは驚きでした。あとは、お話と演出力に磨きがあれば、それなりにいい作品になったと思うのですが、、、よく分からないチンピラから金を奪う挿入シーンや屋上での安っぽい会食シーンなど、意味不明なシーンが余計に作品をダメなものにしています。
次回レビュー予定は、「渇き。」です。