1月 09

ベイマックス

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。今年最初の映画感想の前に一言、、、と思いましたが、昨年に引き続き、今年もいい映画に巡り合えればなというところに尽きるかと思います。BLOGとしては、映画と野球観戦のみになってきつつあるので、中断している書評も含めて、このBLOGで発信できればと考えています。

ということで、新年一発目は、「ベイマックス」を観てきました。

評価:★★★☆

2Dの日本語吹替え版にて。

ちまたでは映画「妖怪ウォッチ」が爆発的なヒットを記録した冬休みですが、ディズニーも負けていないという内容の作品でした。よく映画の予告と本編とは違うことがままありますが、この映画もその一本。予告編では、大好きなお兄さんの死とともに登場してくるベイマックスというロボットと、主人公によるハートフルなドラマかなという印象ですが、映画本編はディズニーの過去作品でいうと、「Mr.インクレディブル」に近い、割とさっぱりとしたヒーローものという感じがします。予告編でもあるような涙っぽいシーン(映画のラストも含め)もあるにはあるのですが、そこにあまりこだわらずサラッと描いているのは小気味いいというか、割り切った感じの作品になっています。なので、お涙頂戴を、この映画に求めると、期待外れになってしまうかもしれません。

僕はそれよりも注目したのが、前半によく描かれるロボットテクノロジーの部分でしょう。今はGoogleも注目しているように、産業的にもロボットが第三次のロボットブームになっていて、身近なところではお掃除ロボットや車の自動走行(走行アシストも含め)などが、実際に技術として私たちの目に触れるところにもなっています。ただ、ロボットというと、アトムやドラえもん、本作のベイマックスのように人型やもしくはそれに準ずるような形で、人とのコミュニケーション重視で描かれがちですが、意外にそうでもないところでも、ロボットのテクノロジーが徐々に私たちの生活に入ってきているのも事実です。映画では、人のような形として登場してくるのはベイマックスくらいで、あとのロボットとついているものは、ナノマシンであったり、バイクであったり、無機質な物体であったりと、いろんな形で表現されているところが、科学的には正しいロボットテクノロジーの形になっているところが興味深かったです。理系離れという言葉が叫ばれて久しいですが、こういう新しい形の科学や技術の面白さというのを、映画を通じて、小さいお子さんにも分かってくれると(もちろん、ベイマックスが可愛いでもいいのですが)いいかなと思います。

映画は後半にアクション映画の様相になってきて、単純に観ていて楽しい作品になっています。個人的には、ベイマックスと主人公・ヒロの心の交流というのをもう少し観てみたい気もしますが、上記したように割り切った映画の形になっているのは、逆にサッパリしていていいものになっているように思います。「妖怪ウォッチ」を観れなかった人は、案外こちらの作品がいいかもしれません。

次回レビュー予定は、「トラッシュ」です。

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