1月 15

中々、ブログを更新しないダメな私ですw

さて、先週末ですが、大人気のジェイムズ・キャメロン監督作「アバター」をIMAXで見たいと思い、109シネマズ箕面という京都から遠いところへヘコヘコと行ってきました。IMAXって何ですか?という話はココをみていただくとして、正直いって、あまり感動はなかったかも。その前に、普通の劇場で3D字幕でこの作品を観ていたので、そのときの印象とあまり変わらなかったというところが正直な感想です。
#109シネマズのIMAXはスクリーンが小さいらしいですね。サントリーミュージアム(今年いっぱいで休館予定)や品川のIMAX(現在はIMAXでない通常館に変更)を体験してしまうと、物足りなさいっぱいです。

で、「アバター」は日本でも、世界でも、興行収入がグングンあがっていますが(日本は50億円越えのスマッシュヒット、世界では11億ドルを超え、「タイタニック」に続き歴代2位確定)、最近普及してきている3D作品をちょっと分析してみたいと思います。

3Dを見せる原理の復習。人間はモノを立体的に見ることができますが、これは顔の左右についている目で微妙に視野角が異なるため。だから、2Dの絵を立体的に見せようとするには、見せる絵を異なる2枚の絵として左右に見せれば人間の目は立体的に見えるということになります。

それと同じ3Dで撮られた作品でも、実際に人間の目に入力させる方法が劇場によって違っています。そのいくつかを紹介。

■アナグリフ方式(いわゆる赤青メガネをかけるもの)
ステレオ撮影で撮られた2Dの絵を使って、アナグリフ画像を作成し、それを赤青メガネをかけて見るもの。昔から雑誌の付録についてきたり、つい最近の3D映画と呼ばれるもの(「スパイキッズ3D」とか、「センター・オブ・ジ・アース」とか)まで、この方式で撮られたものになっています。昔のアナグリフは幼稚で赤青メガネのせいで、色味が落ちてしまうという欠点が拭えなかったのですが、最近のブルーレイ作品では(「ポーラーエキスプレス3D」とか)色調を調整し、色味の犠牲を極力少なくし、3D感を出すという工夫をされています。

■XpanD方式
XpanD shutter glasses.

左右の視野角の違いで3D感を認識するのなら、左右の目に違う画像を見せればいいという方式です。手早く言えば、メガネに電動シャッターを入れ、高速で左右で違う絵を見せるといったやり方をしています。ちょっと考えると分かるのですが、もちろん上映するプロジェクターにも、メガネと同期するように左右の違う絵を上映するようにしています。アナグリフの欠点だった色味の問題はないし、劇場のどこでみても同じような3D感を体験できます。ただ、電池を内臓するだけ、メガネが重たくなってしまう欠点がありますし、個人的には視野角が少し狭くなるような気がします。

ちなみに京都市内の3D劇場は全てこの方式です。(MOVIX京都、TOHOシネマズ二条)

■RealD方式

この方式は光の屈折を利用して、左右に違う画像を見せる方式です。メガネ左右に違う偏光レンズ(円偏光レンズ)が入っているだけなので、メガネのコストは安く、一部劇場では持ち帰れるところもあるようです。プロジェクター自体はX-PanD同様、左右の映像を交互に見せると同時に左右で違う偏光フィルタをかけて上映、劇場のスクリーンも特殊なものを作らないといけないようです。

私はRealD方式で見たことはないのですが、偏光レンズを使うせいでXpanD方式に比べ、少し暗い映像に写るらしいです。また、光の屈折を利用するということは、見る場所(席)によって見え方に大きな違いがあるようにも感じます。

京都では少し遠いですが、ワーナー・マイカル・シネマズ高の原がこの方式のようです。

■Dolby3D方式

基本的にはRealD方式と同じやり方なのですが、分光方式なので、色で左右を分けています。アナグリフの究極発展版ともいえるやり方でしょうか。

実は、私はこのDolby3Dが一番好きです。近年の3D映画ラッシュの一番最初に見た梅田ブルク7での「ベオウルフ3D」がこの方式で、すごく自然で度肝を抜かれたし(ちょっと映像は暗いかなと思ったけど)、「アバター3D 字幕版」を見た大津の浜大津アレックスシネマも、この方式でした。XpanDはちょっとメガネが重たく、(私だけかもしれないけど)スクリーンに比べて映像が小さく見えるのがちょっと嫌なので。RealDは比較できないし。

大津のアレックスシネマは梅田ブルクで感じたような映像の暗さも気にならなかったので、京都・滋賀の方で3D作品を見たい方はココをオススメします。スクリーン自体は比較的小さいけど、MOVIX京都やTOHO二条の大きなスクリーンで見た3Dはメガネをかけると小さく感じてしまうのに対し、ここの劇場はそんなことはなかったので結構な迫力で楽しめます。何たっていつも空いているwので、応援したくなります。

注>梅田ブルク7はXpanD方式に変更になったようです。ティ・ジョイ(東映)系のシネコンは基本ドルビー3Dですが、一部XpanDに置き換わりつつあります(2010年5月4日追記)

■IMAX3D方式

IMAXもRealD方式の延長みたいです。RealDが円偏光、Dolby3Dが分光しているのに対し、IMAX3Dは直線偏光という方式でやっています。IMAXという8kという大量の情報を活用し、音響・映像とも素晴らしいクオリティで見せてくれます。大阪のサントリーミュージアムで、是非このご体験を。
#サントリーミュージアムは劇場用3D作品をやらなくなったのは残念。今年いっぱいで休館というのもますます残念なのですが。

ちなみに、109シネマズIMAXの3D方式は、、、、Dolby3Dでした。メガネもしっかりDolby3Dと書かれていたし汗。訂正:いろいろ調べてみたら、ちゃんとIMAX3Dだったようです。Dolbyという文字が見えたのは気のせいだったのかもしれません) だから、大津で見たときとあまり違いがなかったと感じたのはそのせいかもしれません。

スクリーンもTOHO二条の一番大きなスクリーンと大差なかったし、どうもおかしいんですよね。音は良かったので、IMAXフィルムを使ってはいると思うのですが、、、

と思って調べると、黒い噂はあるみたいです。

偽IMAX問題

IMAXはサントリーミュージアムに行ってください。これは嘘でなく、衝撃でした。品川もIMAXやめちゃったけど、あの大きなスクリーンが残っているのは嬉しいかも(品川プリンセスシネマのシアターZEROとして稼動)。新宿は映画館自体なくなっちゃったみたいだし。

日本に真のIMAXは根付かないんですかね。

さてさて、今年くらいに出るといわれる3Dテレビはどんな感じでやるんでしょうかね。映画館での方式が上記のような感じだと、液晶の次に偏光フィルタを貼って、メガネで楽しむという方式(RealDの延長)という感じがしそうです。ちらっと調べると、業界ではこれをパッシブ型と呼ぶみたいですな。じゃあ、XpanDはアクティブ型ですか笑。

どちらにしろ、HD放送の仕組みやBDの規格なども変わりそうなので、放送業界もウォッチしているウチの会社的にはフォローしないといけなさそうです。

私的には、2月公開の「トイストーリー1,2 3D」を浜大津でやってくれないかと願う日々ですw

トイ・ストーリー 3D

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