1月 18

前のエントリー(3Dについて悶々)に続いて、IMAXで悶々としてみました。

どうも、前作「アバター」を箕面のIMAXで見て、IMAXってあんなものだったっけ。品川や大阪サントリーミュージアムで見たIMAXと全然違うじゃん、、と思う気持ちが拭えませんでした。

そこでいろいろ調べてみると、こんなエントリーを発見。
「IMAXデジタル」は「IMAX」と略さずに、ちゃんと「IMAXデジタル」と呼ぼう

どうやらこれによると、
1)今まで品川や大阪サントリーで見たIMAX⇒70mmフィルムを使ったクラシックIMAX
2)今回109シネマズ箕面で見たIMAX⇒35mmフィルムを4K高画質でデジタル化したIMAXデジタル
という違いがあるようです。

もともと映画館で上映されるフィルム映画は35mmなんですが、映画のフィルムのいわゆる解像度というものは明確でなく、映画館側の施設設備の状況によって大きく左右されているそうです。

ここでデジタル化するということは何かということに立ち戻ると、フィルムというアナログ情報を、画素という単位で1つ1つデジタルな情報に落とし込むことをいいます。今のデジタルハイビジョン放送が大体1920×1080という画素構成で放映されていることはご存知の方も多いと思います(ただし、地デジは規格上1440×1080)。ここで水平解像度を1k(1024)毎に既定して、デジタル映像の評価基準にしています(となると、大体地デジが1.5K、BSデジが1.9Kくらい)。

映画の世界でも、従来のフィルム上映でなく、デジタル化した映画を上映する上映館も徐々に出てきています。これらは大体、4K Pure Cinemaという高精度上映(映画のハイビジョンともいわれる)をウリにしているところがほとんどです。また、従来のフィルム上映は単純に解像度は出ませんが、だいたい2k~3kくらいはあるといわれています。

そこでIMAXの話に戻ると、1)の従来型クラシックIMAXは70mmという巨大なIMAXフィルムを使って上映している館ということになります。もちろん、フィルムが大きい分だけ情報量も大きく、最大で約15Kほどの情報を引き出すことも可能という測定結果もあるようです。

一方の2)のIMAXデジタルは従来の35mmフィルムを4Kという高解像度でデジタル化し、それを2台のDLPプロジェクタ(注記:2台使うのは3D上映時のみ)を使って上映しているものらしいです。ちなみに70mmIMAX撮影には特殊なIMAXシステム用カメラが用いられるのですが、これは高価でフレキシブルな撮影には向かない代物だそうです。今回の「アバター」も詳しくは分かりませんが、IMAX用の機材では撮影されていないっぽいです。

つまり、
・従来のクラシックIMAXは情報量が大量で、巨大スクリーンで映しても映える(逆に、映さないと映えない)
・しかし、IMAX機材(撮影機材も、フィルムも)、IMAX施設(巨大スクリーン、上映設備等々)はコスト高でなかなかペイが難しい
・IMAXデジタルは従来の撮影設備、上映設備の延長線上で可能(ただし、専用設備工事は必要)
IMAXとIMAXデジタルは別物(⇒一番重要。IMAXデジタルは高精度上映システムと思ったほうがよい)
ということでしょうか。

詳しい技術・記事ソースは以下
IMAX From wikipedeia
デジタル映像と独自の音響技術を融合した「IMAXデジタルシアター」日本上陸

ちなみに日本ではクラシックIMAXの一般商業映画での上映設備はなくなりましたが、お隣の韓国(CGVシネマズ)や台湾では見ることができます。ハングルはよく分からなかったので、台湾での上映館を調べると台北は以下。。
美麗華影城(台北) ⇒こちらはクラシカルIMAX(フィルムIMAX)上映館
日新威秀影城(台北) ⇒こちらはIMAXデジタル上映館

クラシカルIMAXの迫力が忘れられない人は海外に飛ぶしかなさそうですね。

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