9月 05

ワールド・ウォー Z

「ワールド・ウォー Z」を観ました。

評価:★★★★
(★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高で、★が最低)

3Dの字幕版にて。

予告編のつくり方から何が迫ってくるのか、モンスターなのか、ゾンビなのか、アウト・ブレイク的なウイルスなのか、、ちょうど分からなくしてあるのが面白いやり方だなと感心していた本作。ネタばれ防止のため、ズバッとは書かないですが、人間が壁に向かって積み上がるような予告編の描写から何となく予想つかれる方はいるかと思います。この手の映画は、過去にもいっぱいありましたが単純にホラー作品、アクション作品にしてしまうものが多い中、本作は文芸作品とはいわないまでも、サスペンスやスリラーの要素も巧妙に取り入れて、安っぽいエンタメ作品にしていないのがいいです。この辺りはドラマ(「チョコレート」、「ネバーランド」)から、007(「007 慰めの報酬」)のようなエンターテイメントのヒット作まで幅広く力を発揮しているマーク・フォスター監督の力量が十二分に発揮されています。

特に見事だなーと思ったのは、後半の研究所のシークエンス。研究所というと「バイオハザード」的な敵をバッタバッタ倒すアクション映画にしてしまうのかと思いきや、スパイアクションのような敵の目をかいくぐって、如何に目的の物(ぶつ)を手に入れるのかというハラハラ・ドキドキの作品にしているところ。最後も、親玉を倒すというよりは敵の根源を根絶やしにするという、パニック映画の平穏なラストのような味わいになっているのが個人的にはすごく好きです。

マルコ・ベラトラミが手がける印象的な旋律の音楽もいい。物語もとってもクールなので、暑い夏にはオススメな作品です。

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