9月 26

アップサイドダウン

「アップサイドダウン 重力の恋人」を観ました。

評価:★★★

上下の合わせ世界という不思議な空間で繰り広げられるSF劇。上の世界は富俗層、下の世界は貧困層という2つに分かれた世界を見事なビジュアルで表現しています。もう、SFというよりアート作品。上下が世界になっていると太陽の光がどこから差すんだろうという科学的な謎がありますが、この作品はそれを気にしてはいけない。でも、全体的に暗めな映像なんで、上下の世界の物質同士が反物質で、くっつけると火が起こるという感じなのかな、、と科学的思考をしてしまいます。

そんな上下に引き裂かれた世界で描く恋物語。上下で引き裂かれるというと「ロミオとジュリエット」を思い浮かべますが、あれも身分の違いを上下構造でうまく表現していました。それが壮大に拡がったのが本作といえるかもしれません。ただ、どこまでも「ロミオとジュリエット」構造が続くので、この世界にオリジナルな設定が欲しかったかも。見事な上下感はどこまでも楽しめますけどね。

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