11月 13

恋するリベラーチェ

「恋するリベラーチェ」を観ました。

評価:★★☆

今年のエミー賞テレビ映画部門主要3賞(作品賞、監督賞、主演賞)を受賞した作品が日本公開。アメリカではテレビ映画での公開だったのが、日本では劇場映画としての公開となりました。引退宣言しているソダーバーグ監督の、実質最後の劇場公開作(劇場映画としては「サイド・エフェクト」が最後)となっています。「サイド・エフェクト」が個人的にはイマイチだったので、本当に最後となる、こちらの作品に期待したのですが、やっぱこちらも”うーん”という出来。最後の最後で花を開かせることはなかったのは残念でなりません。

作品は1950年~70年代に華麗なコスチュームで芸能界を渡り歩いたピアニスト、リベラーチェの半生を描いた作品になっています。エンターテナーとして一流だった表の顔とは別に、ゲイとして生きた隠された裏側の顔を描いていますが、色恋が激しいゲイの世界をよくというか、まあ普通に描いているだけに個人的には見えてしまいます。映像のスペシャリストなだけに、1950年~70年代の雰囲気や煌びやかな芸能やゲイの世界をうまく描けていると思います。それに老練マイケル・ダグラスが美輪明宏ばりな女優演技を魅せているのがホント脱帽。彼(いや彼女)の演技を受ける、マット・デイモンの演技力もなかなかです。

パーツ、パーツは素晴らしくいいんだけど、やっぱ物語がフツーだと、全体がフツーに見えてしまう典型映画。少し変えるだけで、100倍くらいよくなる作品だと思うんだけどな。。

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