2月 12

RUSH

「RUSH ラッシュ プライドと友情」を観ました。

評価:★★★☆

野球好きの私ですが、野球ファンになったのはここ数年のことで、もっと長くファンとして観ているスポーツが実はF1なんです(2010年には夢の鈴鹿に初観戦した思い出も、、コレ(1)とか、コレ(2)とか)。そもそもF1ブームが起きた1990年頃からで、その頃のF1は何といってもセナ、プロストの対決が見ものでした。血気盛んで、才能あふれるセナと、計算高く、勝負に貪欲なプロスト。それがやがて、セナ、マンセルの対決に移り、そこからシューマッハ、アロンソと次世代のスターが出てくる。考えると初めてF1に触れたのが中一の頃なんで、もう二十年近くF1シーンを見続けていることになりますね。

さて、そんな個人的な回顧録はほっておいて、この映画「ラッシュ」は、僕が生まれる前の頃まで戻ったF1シーンが描かれています。ちょうど、40代~50代までのモータースポーツファンだったら、きっとドストライクな、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダのライバル対決劇が描かれています。調べれば分かることなので書いてしまいますが、ハント自身はもう亡くなっているので、ラウダ(現在もF1界の重鎮)の目線で観た回顧劇になるので、物語の一側面しか描かれない欠点はあるのですが、熱い男の物語がすごく情熱的に描かれています。

これを観ていると、ライバルっていいですよね。特に、同じ土俵で戦いながらも、違うタイプでせめぎ合うというところがいい。ドライバーとして天才肌なハントと、車作りの天才であるラウダ。最近のF1はシューマッハーのぐらいの時代から、強い一人が勝つという構図が続いていますが、ハントVSラウダや、セナVSプロストや、セナvsマンセルなどの構図で見れた時代が少し懐かしく感じました。映画としては1つ1つのエピソードの喰いつきが若干弱いかと思いますが、それぞれのシークエンスが、ラストのラウダ自身のナレーションにヴォイスオーバーされる終わり方が作品として素敵にまとめていると思います。主演の2人の演技が素晴らしいですが、特に、「マイティ・ソー」とは違う一面を見せるクリス・ヘムズワースは今後の注目株ですね。

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