4月 24

キャプテン・アメリカ

「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」を観ました。

評価:★★★★

IMAXの字幕版にて。

「マイティ・ソー ダークワールド」の感想でも書きましたが、アメコミヒーロー総登場になった「アベンジャーズ」を境に、アベンジャーズに登場しているアメコミヒーローものが大再編中となっている。2015年公開予定の「アベンジャーズ2」に向け、「アベンジャーズ」に登場したヒーローのその後が描かれていく。「マイティ・ソー ダークワールド」では、「アベンジャーズ」で敵になっていた邪神ロキと兄であるソーとの、その後の関わりが1つの見ものになっていたが、本作「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」では、「アベンジャーズ」で地球防衛にあたったシールズ内部の抗争がメインとなっている。キャプテン以外に、「アベンジャーズ」から登場となったニック・フューリー、ブラック・ウィドウなどのキャラクターも絡んだ構成になっている。

僕は「アベンジャーズ」に登場するキャラクターに絡む映画の中では、この「キャプテン・アメリカ」シリーズは一番筋がいいというか、物語も深く、お話としても見応えある作品になっているように思っています。ところが、前作(「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」)のラストでいきなりキャプテンを現代にタイムスリップさせ、「アベンジャーズ」で大暴れさせて、その後をどうもっていくのかと多少心配していましたが、「マイティ・ソー」シリーズと同じく、「アベンジャーズ」の続編要素を盛り込みつつ、「キャプテン・アメリカ」のシリーズとしても、ちゃんとつながるところを見せるのは脚本の力強さを感じるところでもありました。

ネタばれは避けますが、このシリーズの悪の集団だったヒドラを違う形で、現代に登場させています。ナチスの特殊能力集団という設定だった前作ですが、ファシズムというか、純血主義を違う形でうまく表現されています。でも、翻ってみると、この純血主義というのは相当恐ろしいもの。似たようなものは、「マイノリティ・リポート」などでも表現されていましたが(これもネタばれギリギリか)、情報が蔓延する現代社会ならではの表現なのかなと感じます。

小難しいことが分かっていなくても、アクションだけ見るだけも相当痛快。「アベンジャーズ2」へつながるシークエンスも至る所に挿入されるので、ファンはエンド・クレジット後まで必見です。

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