1月 16

パトレイバー

「THE NEXT GENERATION パトレイバー 第7章」を観ました。

評価:★★

今年の春公開に向けた、実写版パトレイバーのミニシリーズ公開もいよいよ最終章。このシリーズは東京・豊洲から始まり、名古屋、大阪、京都といろんな劇場で観てきましたが、よほど人気なのか、逆によほどはけないのか(笑)、地元三重の映画館でも公開されるようになりました。第1章では、いきなり盛り上がるレイバー戦をちょっとだけ挿入していて、俄然期待が高まりましたが、続く2章からはずっと低調。。もともと原作のパトレイバー自体も、ガンダムのようなロボット戦というよりは、物語の中心は刑事ドラマ(コメディ?)といった印象で、それにレイバーを整備する整備員たち、暗躍する犯人グループが混在として描かれるスタイルなだけに、レイバーがあまり出てこないのは仕方がないのかなという印象。それでも、7章まで引っ張っておいて、レイバーが出て盛り上がったのは1作目の1章怪獣ものの4章、そして前作の6章くらい、、、出たとしても激しいアクションというわけではなく、マグナムを2、3発打って、それでおしまいといった感じで、なんだかなという感想しかかけないのが正直なところです。

それでも7章まで観たのかよ、、というツッコミが入りそうですが、やはり今年5月に公開の劇場長編を楽しむには、それに登場する人物たちのキャラクターや背景を知ったほうが楽しめるのも事実。そういった人は、7章まで全てというより、本7章だけ観ても、このミニシリーズは十分かなと思います。中身は今までの総集編と、劇場長編につながるエピソード12。劇場長編の監督でもある押井守が直々にメガホンを取っているので、長編序章としても十分な盛り上がりを感じることができると思います。

ただ、このエピソード12に登場してくる謎の人物が、押井監督が手がけたアニメ映画「機動警察パトレイバー The Movie 2」の延長線にあるので、そちらを予習しないと楽しめないでしょうし、原作のパトレイバーに出てくるキャラクターが分からないと、お話自体も何のこっちゃということになります。それにお金があんまりないのか、登場するシーンも限定的で、過去のエピソードはアニメ調の背景でのナレーションのみに留めているのも、実写版としてはあまり盛り上がりを感じることができないところでしょう。まぁ、それでも今までのエピソードをダイジェストに観れるし、エピソード12からつながる劇場長編の予告も気分は盛り上げてくれること請け合いだと思います。

それでも劇場長編の敵がレイバーじゃないというのも、ちょっとひっかかるところなんですよね。原作に出てくるグリフォンとかの派手なレイバー戦を期待したい身としては、劇場長編のほうも少し心配になってきました。

次回レビュー予定は、「0.5ミリ」です。

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