8月 10

ミニオンズ

「ミニオンズ」を観ました。

評価:★★★

3Dの日本語吹替え版にて。

2010年公開の「怪盗グルーの月泥棒」で、主人公グルーを支えるダメなお手伝いキャラとして登場したミニオン。謎の黄色い生物たちが、2013年公開の「怪盗グルーのミニオン危機一髪」の準主役級キャラを飛び越え、本作「ミニオンズ」では遂に主役キャラとしてのスピンオフ作品制作ということに相成りました。日本でも、このミニオンは人気が出て、フジテレビジョンが自社のオープニングタイトルに使ったり、TOHOシネマズ系列で映画をご覧になっている方は、TOHOのキャラクターとしても登場する彼らの姿を知っている方も多いことでしょう。キャラクター人気に拍車がかかった中、今回の主役級での彼らの作品に期待したファンも多いことだと思います。

映画の内容は、そんな黄色い謎の生物ミニオンが、地球で登場してくるところからオープニングは始まります。僕は、彼らはてっきり宇宙から来た生物だと思っていましたが、私たちと同じく、地球の元素の海の中から登場してきたという位置づけになっているのが、すごく意外(笑)でした。そんなミニオンの特性は、そんな古代から力の強い生き物に寄生し、主人のために仕えること。しかし、元来の彼らのおせっかいで、わがままで、自己独善的な生活は、主人のためと思っても、結局そんな主人を窮地に陥れてしまうことばかり。長き年月をかけ、そんな彼らにもめげることがない史上最強の主人(ボス)を探すべく、ケビン、スチュアート、ボブの3人(?)は、1960年代のニューヨークに降り立つのだった。

お話全体は、怪盗グルーにたどり着く前日譚として描かれています。怪盗グルーの冠の作品では、彼らにスポットは時たま当たっても、あくまで主役はグルーということで物語がうまく回っていましたが、本作はミニオン全員が主人公ということで、いささか話の焦点がボケやしないかと観る前は少し心配をしていました。しかし、そんな心配も杞憂。ミニオンのいつも通りのはっちゃけた行動は、彼らのキャラクターが好きな人にはすごく楽しめるし、お話自体もオープニングこそ、ミニオンという種族全体にフォーカスとしていますが、序盤のいいタイミングで、ケビン、スチュアート、ボブという代表3人にフォーカスが入れ替わるので、彼らの冒険物語として楽しめることができます。先日観た「ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム」と同じく、ミニオンたちも訳の分からないミニオン語でしゃべりまくるだけで、面白さは彼らの言動にあるのは同じですが、「ひつじのショーン」より明らかにテンポが速く進むので、観る人によっては、このテンポの速さについていけない人もいるのではないかと思わなくもないです。

それにしても、ミニオン語は不思議ですよね。日本語の要素も若干ありながら、英語、スペイン語、イタリア語のような要素も入っているように思います(あくまで音感だけですけど)。この映画を観ると、頭の中まで、ミニオン語で埋め尽くされそうなミニオン漬けになれる一作だと思います。

次回レビュー予定は、「天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬」です。

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