「トゥモローランド」を観ました。
評価:★☆
ウォルト・ディズニーが未来に残した資料をヒントに、ディズニーランドでも人気のアトラクションエリア、”トゥモローランド”をモチーフに使った作品。映画の中でも、アトラクションは出てきますが、東京ディズニーランドのスペースマウンテンとかあるエリアを想像すると、映画には直接的な関係はない模様。映画としては、題名通りに未来を託した地を巡る物語になっています。監督は、「Mr.インクレディブル」や「アイアン・ジャイアント」などのアニメ界での功績が光るブラッド・バード監督が手掛けています。
そもそも未来と聞くと、皆さんは何を想像するでしょうか? 僕だったら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に描かれたような奇抜な世界、「ドラえもん」に描かれるような便利な道具に囲まれる世界、子どもの頃は、それこそ学研の科学に描かれたような近未来都市みたいなものを想像してしまいます。そこはロボットと人工知能と、高度なバイオ技術とIT社会であり、人々が何不自由なく暮らせるような理想郷といったところでしょう。でも、ここ十数年を考えてみても、PCは確実に速くなったし、携帯電話はスマフォ化して、映画やゲームさえ、迫力あるものが本当に安く実現してしまう。エコカー、太陽光発電、ロボットなどなども一般的になってきて、1990年代と比べても、今は確実に未来でいろんなことが便利になっている。でも、果たして僕らが小さい頃に想像してきた未来に近づいているのか、、といわれると、そういう実感はない、、、というのが多くの人の認識なんじゃないでしょうか。
じゃあ、僕らが考える理想郷ってなんだろう? そういう未来を描いたのが、本作だと思います。ここでは未来という概念が、「ドラえもん」のタイムマシンのように今の地続きには描かれず、科学者たちが作る異世界の理想郷として描かれるのです。それにアクセスする手段は、小さなピンバッチ。偶然そのピンバッチを手に入れたケイシーは、その未来世界”トゥモローランド”の不思議で楽しい世界に魅了されていきます。しかし、ピンバッチをケイシーの鞄に紛れ込ませた、謎の少女アテナには別の狙いがあったのです。それは、やがて”トゥモローランド”に訪れようとする危機と関係が出てくるのです。
映画自体は序盤の”トゥモローランド”の描かれ方も楽しいし、お話自体も大きな崩壊はないのですが、やはり僕は”トゥモローランド”自体の存在意義が少し相容れない感じがしました。これは科学者とか、一部の頭のいい人たちの独善ではないかと。直接的には描かれないけど、今の現実世界をどうでもいいというような形の”トゥモローランド”というのが世界に危機を与えるのなら、その存在すら抹殺すべきなのではないかと思ってしまうのです。でも、それを裏切るようなラストの幕引き。これにはううん、、、と腕組みをして、考えざるを得ませんでした(笑。皆さんは、どうお考えになるでしょうかね?
次回レビュー予定は、「Dearダニー」です。
最近のコメント