11月 06

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン

「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」を観ました。

評価:★★★☆

3Dの字幕版にて。

アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、ソーなどのマーヴェル社コミックヒーローたちが、スクリーン狭しと暴れまわる”アベンジャーズ”シリーズの第二弾。実は、僕は個人的にここ数週間で、「アイアンマン」から始まる過去のアベンジャーズヒーローたちの軌跡を映画として見返しているんですが、このシリーズはストーリーとしても奥深いものに徐々になりつつあります。逆にいえば、単なるブロックバスター映画(大規模予算映画)として単発に観るだけに留まらず、このヒーローたちの過去のドラマをじっくり見返さないと楽しみは半減してしまうシリーズに、本作以降は徐々になってくるように思います。「ロード・オブ・ザ・リング」や「ハリー・ポッター」などの過去の長編シリーズ作品は同じタイトルがついているから、シリーズファンはどれを見ればいいのか確実に分かったのですが、とかく、このマーヴェルヒーローシリーズはそういったつながりをチェックするのは困難(例えば、「アベンジャーズ」に出てくるヒーローの冠映画だけじゃなく、「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」や「アントマン(次作以降で登場予定!?)」も関係があるとか)だったりします。ファンは、マーヴェル製作の作品は必ずチェックするようにしたほうがいいかなと思います。

というわけの本作ですが、アクションの物量さは前作のニューヨーク決戦をしのぐデキではないかと思います。今回アベンジャーズに暴れられるのは、東欧の国ソコヴィア(架空の都市設定)。「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」で復活したヒドラの残党が、「アベンジャーズ」でロキが使用していた杖を利用し、大量殺戮用の兵器として人体実験を行っていた。その人体実験で誕生した双子のワンダとピエトロの攻撃に手を焼きながらも、アベンジャーズはヒドラの残党であったストラッカー将軍(これ、「X-MEN」に出てこなかったけ?)を捉え、ロキの杖を奪取する。しかし、ロキの杖に触れたスタークはサノス(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」)の領域でチタウリ軍団(「アベンジャーズ」)でやられてるアベンジャーズたちの幻影を見る。この幻影と「アイアンマン3」での後遺症に悩まされるスタークは、ロキの杖から人工知能の要素を取得することに成功。それを自らの鉄の軍団に移植し、世界の平和を守るというウルトロン計画を始動させようとするが、その知能はスタークの想像を超えた暴走を始めるのだった。。

改めて、自分の言葉であらすじを書いてみると、本当に過去のいろんな作品の要素が結集して、今回の本作は作られているなという感じがします。前作も、そういう要素がなかったわけではないのですが、どちらかというと、前作の主眼がそれぞれのヒーローが登場した単発作品からの結集に重きを置いていました。しかし、本作はそれ以後の展開作品も含め、一層物語に深みが増しており、ファンとしては楽しめますが、そうでない人は会話に出てくる○○って何のことだっけ??ということが結構あるんじゃないかと思います。そうでなくとも、本作は物語のカギになるインフニティ・ストーンをはじめ、人工人体クレードル、それに人工知能が移植されて登場したヴィジョン、インフィニティ・ストーン(前作の四次元キューブや、本作のロキの杖にあるセプターなど)によって呼び出される最終兵器インフィニティ・ガレットなど、横文字のガジェット用語(?笑)がいっぱい出てきて何のことだか混乱してくるのも事実。アメコミ世界に精通している人ならいざ知らず、そうでない人は、ここに出てくる用語の背景を復習しつつ、過去の作品やパンフレットなどの情報を紐解きながら、何回も観るのが本作の正しい楽しみ方なのかなとも思います。

次回レビュー予定は、「エール!」です。


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